日本新闻: 東京コロナ感染急拡大続く 4連休は五輪で人出増加も…

4回かい目めの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの期間きかんに入はいり2週間しゅうかんとなった東京とうきょう都と。26日にちは新あらたに1429人にんの新型しんがたコロナウイルスへの感染かんせんが確認かくにんされ、1週間しゅうかん前まえの月曜日げつようびの2倍ばい近ちかくに増ふえるとともに、月曜日げつようびとしてはこれまでで最もっとも多おおくなりました。

25日にちまでの4連休れんきゅう、東京とうきょうオリンピックの開会かいかい式しきが行おこなわれた国立こくりつ競技きょうぎ場じょうの周辺しゅうへんや競技きょうぎ会場かいじょうがある湾岸わんがんエリアなどで人出ひとでが増ふえたことが分わかり、専門せんもん家かは「競技きょうぎを見守みまもることが今いまできる『おもてなし』で、自宅じたくで応援おうえんしてもらいたい」と話はなしています。

月曜げつよう最多さいたの感染かんせん確認かくにん

東京とうきょう都内とないでは26日にち、男女だんじょ合あわせて1429人にんの新型しんがたコロナウイルスへの感染かんせんが確認かくにんされました。727人にんだった1週間しゅうかん前まえの月曜日げつようびと比くらべると、2倍ばい近ちかくの増加ぞうかとなりました。

さらに月曜日げつようびは比較的ひかくてき、感染かんせん確認かくにんが少すくない傾向けいこうにありますが、最多さいただった1月つき11日にちの1252人にんを上回うわまわりこれまでで最もっとも多おおくなりました。1日にちの感染かんせん確認かくにんが1000人にんを超こえるのは7日にち連続れんぞくです。

これで都内とないで感染かんせんが確認かくにんされたのは20万まん人にんを超こえて、20万まん720人にんとなりました。

“インド型がた”変異へんいウイルスの感染かんせん確認かくにんも最多さいた

また、都内とないではインドで確認かくにんされた「L452R」の変異へんいがあるウイルスに新あらたに940人にんの感染かんせんが確認かくにんされ、1日にちに発表はっぴょうされる人数にんずうとしては最多さいただった今月こんげつ21日にちの681人にんより250人にん以上いじょう増ふえ、こちらも最もっとも多おおくなりました。

4連休れんきゅう人ひとはどこに集あつまった？

きのう・25日にちまでの4連休れんきゅう、都内とないではどこに人ひとが集あつまったのか。ビッグデータを分析ぶんせきした結果けっか、東京とうきょうオリンピックの開会かいかい式しきが行おこなわれた国立こくりつ競技きょうぎ場じょうの周辺しゅうへんや競技きょうぎ会場かいじょうがある湾岸わんがんエリアなどで人出ひとでが増ふえたことが分わかりました。

NHKは、NTTドコモが携帯けいたい電話でんわの基地きち局きょくからプライバシーを保護ほごした形かたちで集あつめたビッグデータを使つかって、この4連休れんきゅうの午後ごご3時じ台だいの都内とないの人ひとの動うごきを分析ぶんせきし、前まえの週しゅうの土日どにちといずれも平均へいきん値ちで比較ひかくしました。データは日頃ひごろから国内こくないで携帯けいたい電話でんわを利用りようしているユーザーに限かぎられていて、東京とうきょうオリンピック・パラリンピックのために来日らいにちしている選手せんしゅや関係かんけい者しゃは含ふくまれていません。

分析ぶんせきは東京とうきょう都内とないを500メートル四方しほうに区分くわけして行いっていて、人出ひとでが

▽5％以上いじょう増ふえた地点ちてんはオレンジ色しょくに

▽5％以上いじょう減へった地点ちてんは水色みずいろにしています。

その結果けっか

▽開会かいかい式しきが行おこなわれた新宿しんじゅく区くにある国立こくりつ競技きょうぎ場じょうの周辺しゅうへんや

▽競泳きょうえいや体操たいそうの競技きょうぎ会場かいじょうなどがある湾岸わんがんエリア

それに

▽羽田はた空港くうこうの周辺しゅうへんでは

多おおくの地点ちてんで人出ひとでが増ふえていました。

NHKの取材しゅざいでも、東京とうきょうオリンピックの開会かいかい式しき前後ぜんごに国立こくりつ競技きょうぎ場じょうの周辺しゅうへんに多おおくの人ひとが訪おとずれている様子ようすが確認かくにんされていて、人ひとの密集みっしゅうを懸念けねんする声こえも聞きかれていました。

一方いっぽう、JR渋谷しぶや駅えき周辺しゅうへんでは9％減少げんしょうするなど23区内くないの多おおくの地点ちてんで人出ひとでは増ふえていませんでした。

専門せんもん家か「無む観客かんきゃくの意味いみがない自宅じたくで応援おうえんを」

25日にちまでの4連休れんきゅう、開会かいかい式しきが行おこなわれた国立こくりつ競技きょうぎ場じょうや競技きょうぎ会場かいじょう周辺しゅうへんで人出ひとでの増加ぞうかが見みられたことについて、政府せいふの分科ぶんか会かいメンバーで川崎かわさき市し健康けんこう安全あんぜん研究所けんきゅうじょの岡部おかべ信彦のぶひこ所長しょちょうは「無む観客かんきゃくとしたのは選手せんしゅや関係かんけい者しゃの間までのクラスターを食い止くいとめることだけが目的もくてきではなく、観客かんきゃくが集あつまってみんなで盛り上もりあがって応援おうえんすることで、その後そのご、国内こくないに感染かんせんが広ひろがってしまうのを防ふせぐためだ。競技きょうぎ会場かいじょう周辺しゅうへんに集あつまってしまっては無む観客かんきゃくにした意味いみがなく、爆発ばくはつ的てきな感染かんせん拡大かくだいはパラリンピックの開催かいさいにも影響えいきょうを与あたえかねない。開催かいさい国こくは選手せんしゅたちに競きそう場ばを提供ていきょうするのが役目やくめであり、競技きょうぎを見守みまもることが今いま、私わたしたちにできる『おもてなし』だ。会場かいじょうの生なまの熱気ねっきに触ふれる楽たのしみはなくなるけれど、いつも一緒いっしょにいる人ひとたちと自宅じたくで応援おうえんしてもらいたい」と話はなしていました。

ワクチン全ぜん人口じんこうの約やく36％が1回かい接種せっしゅ

一方いっぽう、ワクチンの接種せっしゅ状況じょうきょうはどうなっているのか。

政府せいふが26日にちに公表こうひょうした最新さいしんの状況じょうきょうによりますと、国内こくないで少すくなくとも1回かい、新型しんがたコロナウイルスのワクチンを接種せっしゅした人ひとは合あわせて4625万まん210人にんで、全ぜん人口じんこうの36.38％となっています。また、2回かい目めの接種せっしゅを終おえた人ひとは3147万まん6719人にんで、全ぜん人口じんこうの24.76％となります。