アフガニスタンでは、タリバンが
権力を
掌握したことから、
首都カブールの
空港周辺は
国外へ
逃れようとする
多くの
人たちで
混乱していて、
各国が
軍用機を
派遣して、
自国民や
協力者などの
退避を
進めています。
こうした中、日本政府が現地の日本人などを退避させるため、自衛隊機を派遣したことについて、タリバンの報道担当のアハマディ氏は24日、NHKの取材に対し「退避については問題ない。日本が自分たちで調整して、自国民を退避させるのであれば、退避は認められる」と述べ、問題はないという認識を示しました。
一方、アメリカのバイデン政権は、民間人の退避は現地の治安の悪化などから時間がかかっているとして、今月末までとしているアメリカ軍の撤退期限の延長を検討していますが、タリバン側は、延長は受け入れられないと強くけん制しています。
アメリカ軍の撤退期限が迫る中、G7=主要7か国は日本時間の24日夜、オンラインによる首脳会議を開き、現地の空港から安全に退避するための各国の協力についても議論することにしていて、G7としての対応が注目されます。
アフガニスタンからの退避 各国の動きが加速
アフガニスタンでは、
自国民やアフガニスタン
人の
協力者などを
退避させる
各国の
動きが
加速しています。
このうちアメリカは、今月14日以降、アメリカ軍が本格的に退避の支援を始め、現地で暮らすアメリカ人や、アメリカ軍のために通訳として働いていたアフガニスタン人の協力者など、これまでにおよそ4万8000人を国外に退避させました。
またイギリスは13日以降、現地のイギリス人やイギリス政府に協力してきたアフガニスタン人など7100人以上を退避させ、イギリスのメディアは、このうち4200人余りがアフガニスタン人だと伝えています。
このほか、ドイツは16日以降、自国民とアフガニスタン人合わせて約2700人を、フランスも16日以降、自国民100人近くとアフガニスタン人1000人余りを退避させています。
ユニセフ 支援活動続けられる環境求める
アフガニスタンでは、
深刻な
干ばつなどで
大勢の
子どもが
人道支援を
必要としているとして、ユニセフ=
国連児童基金は、
権力を
掌握した
武装勢力タリバン
に対し、
支援活動を
続けられる
環境を
求めています。
ユニセフは23日、アフガニスタン全土で人道支援を必要としている子どもが約1000万人にのぼっていて、このうち100万人が年内に重度の栄養失調に陥り、治療を受けなければ死にいたるおそれがあるとする声明を発表しました。
また、約43万5000人の子どもや女性が、国内避難民になっているとしています。
ユニセフは「深刻な干ばつや新型コロナウイルスの影響などで、今後数か月で人道支援へのニーズが高まっていく」としていて、タリバンに対し、ユニセフなどの現地での支援活動が円滑に続けられる環境を求めています。
さらにアフガニスタンでは現在、航空機を使った輸送ができず、医薬品をはじめとする支援物資を届けられなくなっているということで、ユニセフはWHO=世界保健機関と共同で声明を出し、人道的な観点から輸送経路が確保されるべきだと訴えています。
政府がコメ価格高騰を検証“政策転換 増産へ”
コメの価格高騰をめぐる政府の検証の概要が明らかになり、農林水産省がインバウンドによる需要などの増加を見通せず、生産量が足りていると認識していたと指摘しています。その上で、今後の方向性として政策を転換し、増産にかじを切ることを打ち出しています。
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Source: NHK
25
Aug 5, 2025 04:08