アフガニスタンの2
人の
選手は
今月17
日に
東京に
到着する
予定でしたが、IPC=
国際パラリンピック
委員会はタリバンが
権力を
掌握し
政権が
崩壊したことを
受け、
現地のパラリンピック
委員会が
安全に
来日する
手段がない
などとして
参加の
断念を
決めたと
発表していました。
このうちテコンドー女子49キロ級のザキア・フダダディ選手(22)はビデオメッセージで支援を求めていました。
この中では、みずからの状況について「私は家に閉じ込められ、買い物や練習などのために外に出ることもできません」と説明したうえで「私は東京パラリンピックに出場したい。アフガニスタンの女性が参加する権利を奪わないでください。どうか助けてください」と訴えていました。
また、フセイン・ラスリ選手(26)は陸上男子の腕に障害のあるクラスの選手です。
IPCによりますと、当初は28日の男子100メートルに出場する予定でしたが、400メートルにエントリーしたということです。
ラスリ選手は大会前、IPCの公式サイトのインタビューに「東京パラリンピックに出場するのは私の夢でアフガニスタンのためにメダルを取りたい」と話していました。
IPCは今月25日、2人がアフガニスタン国外に退避したことを明らかにしましたが、安全上の理由などからどこにいるかについては回答を避けていました。
フダダディ選手は来月2日にテコンドー女子49キロ級に出場するほか、ラスリ選手は来月3日に陸上男子400メートルの予選に出場する予定です。
組織委員会「2人の健闘を心から祈る」
アフガニスタンの選手2人が来日したことについて大会組織委員会は「2人の健闘を心から祈ります。コロナ禍の厳しい状況において世界各地から参加・協力いただいている皆様とともに、このパラリンピックを成功させたいと考えています」とするコメントを発表しました。