大阪国際女子マラソンは、ことし9月に東京で開かれる世界選手権の代表選考レースを兼ねて、大阪市の「ヤンマースタジアム長居」をスタートとフィニッシュに行われ、小林選手や、去年のパリオリンピックで6位に入賞した鈴木優花選手、この大会で3回の優勝経験がある松田瑞生選手などが出場しました。
小林選手は序盤から先頭集団に付けていましたが24キロ付近で引き離され、一時は順位を4位まで落としました。
それでも少しずつ追い上げて、さらにペースも上げていき、残り800メートル付近で日本選手トップの2位を走っていた鈴木選手を捉え、一気に抜いて引き離しました。
小林選手は自己ベストを3分40秒更新し、日本歴代10位となる2時間21分19秒で、日本選手トップの2位でフィニッシュしました。
また、世界選手権の参加標準記録の2時間23分30秒を突破しました。
優勝はエチオピアのウォルケネシュ・エデサ選手で2時間21分0秒でした。
3位には鈴木選手が入り、自己ベストを更新する2時間21分33秒で、鈴木選手も世界選手権の参加標準記録を突破しました。
小林香菜「予想以上に走ることができた」
日本選手トップの2位でフィニッシュした小林香菜選手は、大学時代はランニングサークルに所属し実業団に進んだ異色のランナーです。
レース後、小林選手は「実感がなくて訳が分からない。世界選手権の参加標準記録を切ることを目標にしていたが、予想以上に走ることができた。終盤、沿道にいた知り合いの人から『前の選手はペースが落ちているから行けるよ』と言われて勇気が出た」と笑顔を見せながらレースを振り返りました。
今後に向けては「日の丸を背負ってマラソンを走りたい」と抱負を話していました。