警察が公開した画像に写った男は特徴的なあごひげがあり警察は、容疑者が見た目の印象を変えて特定を避けようとしたとみて詳しく調べています。
1月22日の夜、長野駅前で起きた男女3人殺傷事件では、26日に被害者の女性に対する殺人未遂の疑いで長野市西尾張部の無職、矢口雄資容疑者(46)が逮捕され、27日、長野地方検察庁に送られました。
矢口容疑者はマスクをしてフードをかぶり、警察官に先導されながらうつむき加減で車に乗り込んでいました。
警察は防犯カメラの画像を公開するなどして逃げた男の行方を捜査していましたが、捜査関係者によりますと、その後の調べで画像などを鮮明にして解析した結果、男にはあごひげがあり白い布で覆った髪の毛も長かったことが確認されたということです。
しかし逮捕された際にひげはなく、短髪だったことから警察は事件後にひげをそったり、自分で髪を切ったりした可能性があるとみています。
また、逃げた男がかけていたものと似ためがねが容疑者の自宅から見つかったことも新たにわかりました。
警察は事件後、容疑者が見た目の印象を変えて特定を避けようとしたとみて詳しく調べています。
警察によりますと調べに対し、容疑について黙秘しているということです。
遺族が献花に感謝のメッセージ
現場となった長野駅前には事件で亡くなった長野市の会社員、丸山浩由さん(49)を悼む献花台が設置され、多くの市民が訪れて花を手向けました。
献花台は27日に撤去されましたが、現場には遺族のメッセージが貼り出されました。
メッセージではこれまでに寄せられた献花などに感謝の気持ちが記され「皆さまからの大きな温かな気持ちをいただき本人も安らかに旅立つことができると思います」とつづられています。
そのうえで「よきご縁に出会い、短くも一瞬一瞬を大切に生きた故人のことを、どこかで、ふと思い出していただければ幸いです」ということばで結ばれています。
メッセージを見た60代の女性は「いたたまれずことばが出ません。丸山さんに哀悼の意を表します」と話していました。
遺族のメッセージ 全文
献花をして下さる皆様へ
この度は、故丸山浩由のために献花・供物等を頂き、大変ありがとうございます。
故人に代わり、心より感謝申し上げます。
皆様からの大きな温かなお気持ちを頂き、本人も安らかに旅立つことができることと思います。
また私たち残された家族も、大勢の方の励ましやお力添えを頂き、故人の分まで精一杯生きていく大きな勇気を頂きました。
本当にありがとうございました。
そして、良きご縁に出逢い、短くも一瞬一瞬を大切に生きた故人のことを、どこかでふと思い出していただければ幸いです。
丸山家一同