12
月に
韓国南西部の
空港で
旅客機が
胴体着陸して
炎上し、179
人が
死亡した
事故から29
日で1
か月になります。
韓国の
事故調査委員会が
公表した
報告書では、2つの
エンジンで
鳥の
羽根が
見つかった
ほか、
当初の
着陸予定地点まで
残り2
キロほどのところでフライトレコーダー
などの
記録が
途切れ、
その後、
着陸を
やり直して
事故が
起きたとしています。
韓国南西部のムアン(務安)空港で12月29日、韓国のLCC=格安航空会社「チェジュ(済州)航空」の旅客機が胴体着陸したあと衝突、炎上し、乗客乗員179人が死亡しました。
事故から29日で1か月となるのを前に、韓国の事故調査委員会は27日、国際機関に提出する初期の報告書を公表しました。
これまでの調査で、旅客機のフライトレコーダーとボイスレコーダーの記録は、衝突、炎上するおよそ4分前に、ほぼ同時に途切れていたことがわかっていますが、報告書では、記録が途切れた場所は、当初の着陸予定地点まで残り2キロほどのところで、高度を下げている途中だったとしています。
また、2つのエンジンから鳥の羽根と血痕が見つかったということです。
どの時点でバードストライクが起きたのかは確認できていないということですが、複数の韓国メディアは、バードストライクによってエンジンが2つとも停止し、機内への電力の供給が止まった可能性があると伝えています。
報告書では、パイロットが救助を求める遭難信号を出して、着陸をやり直すと管制塔に通知したあと、旅客機は再び高度を上げて旋回し、当初とは反対の方向から滑走路に進入して着陸を試み事故が起きたとしています。
事故調査委員会は引き続き調査を進める方針ですが、レコーダーの記録が途切れているため、詳しい原因の究明には時間がかかる見通しです。