鹿角市の関市長による職員への言動をめぐっては、市が設置した第三者委員会が調査を行い、幹部職員に大声をあげ、机をたたいて叱責したり、「懲戒免職になる」などと発言したりしたとして、合わせて12件の言動をパワハラと認定しました。
これを受けて市議会は先月30日、「市長として不適任だ」などとして、市長に対する不信任を議決していました。
関市長は辞職するか、議会を解散するか判断を迫られていましたが、5日午後、市議会を解散することを議長に通知し、議会は解散されました。
鹿角市議会の中山一男前議長は「市長が出した結論なので重く受け止めるが、議会が不信任を議決した意味を市長は重く受け止めてほしい」と述べました。
一方、関市長は記者会見で「私への不信任を理由に新年度予算案などの審議を放棄したのであればもはや議会とは言えず民意を問いたい」などと、議会を解散した理由を説明しました。
解散により40日以内に議員選挙が行われることになりますが、鹿角市議会は任期満了に伴って、来月2日告示、9日投票の日程で選挙を実施することがすでに決まっていて、この日程どおりに行われる見通しです。
新たな議会で再び不信任が議決された場合、関市長は失職することになります。