일본어 뉴스: 熊本の豪雨災害から1年各地で追悼式

熊本くまもとの豪雨ごうう災害さいがいから1年ねん各地かくちで追悼ついとう式しき

Jul 4, 2021 12:07

Furigana

去年きょねん7月つきの記録きろく的てきな豪雨ごううで熊本くまもと県けんで甚大じんだいな被害ひがいが出でてから4日にちで1年ねんとなり、災害さいがい関連かんれん死しを含ふくめ21人にんが亡なくなった人吉ひとよし市しでは4日にち午前ごぜん、追悼ついとう式しきが行おこなわれました。

午前ごぜん10時じから始はじまった追悼ついとう式しきには、犠牲ぎせいになった人ひとの家族かぞくなどおよそ30人にんが参列さんれつし、はじめに全員ぜんいんで黙もくとうをささげました。

そして人吉ひとよし市しの松岡まつおか市長しちょうが「二度にどと犠牲ぎせい者しゃを出だしてはならないと決意けついし、最善さいぜんの努力どりょくを続つづけていくことを誓ちかう」と述のべました。

続つづいて蒲島かましま知事ちじが「知事ちじとしてどうして被害ひがいを防ぼうせげなかったのか、自問自答じもんじとうを繰り返くりかえしてきた。誰だれひとり取り残とりのこさないよう、被災ひさい地ちの創造そうぞう的てき復興ふっこうと心こころの復興ふっこうに取り組とりくむことを強つよく誓ちかいたい」と述のべました。

このあと遺族いぞくを代表だいひょうして、人吉ひとよし市しの実家じっかに暮くらす両親りょうしんを亡なくした北九州きたきゅうしゅう市しの西村にしむら直美なおみさん（52）が「『もっと早はやく帰かえってあげればよかった』と何なん度ども後悔こうかいしました。残のこされた者ものとして災害さいがいが起おきる前まえのような自然しぜん豊ゆたかで美うつくしい町まちに復興ふっこうさせていきます。私わたしは決けっして諦あきらめません」と決意けついを述のべました。

最後さいごに参列さんれつ者しゃが祭壇さいだんに花はなを手向たむけて手てを合あわせ、犠牲ぎせい者しゃに祈いのりをささげました。

熊本くまもと県内けんないでは4日にち、各地かくちで追悼ついとうの祈いのりがささげられます。

追悼ついとう式しきに参加さんかした男性だんせい「気持きもちはまだ日常にちじょうには戻もどらず」

熊本くまもと県けん人吉ひとよし市しの追悼ついとう式しきに参列さんれつした永尾ながお禎ただし規ただしさん（57）は、去年きょねんの豪雨ごううで人吉ひとよし市し紺屋こんや町まちの自宅じたくが浸水しんすいし父ちちの誠まことさん（88）を亡なくしました。

永尾ながおさんは「1年間ねんかん、あっという間あっというまでした。父ちちを助たすけることができなかった後悔こうかいは今いまもあります。1年ねんたっても復興ふっこうがまだまだの状況じょうきょうなので、残のこった者ものの使命しめいとして命いのちあるかぎり復興ふっこうに力ちからを尽つくしていきたい。頑張がんばって復興ふっこうするから、安やすらかに眠ねむってくださいと伝つたえたいです」と話はなしていました。

また、人吉ひとよし市し下青井しもあおい町まちでひとり暮くらしをしていた父ちちの川上かわかみ博久ひろひささん（67）を亡なくした長男ちょうなんの正晃まさあきさん（38）と次男じなんの晃弘あきひろさん（35）は「気持きもちはまだ日常にちじょうには戻もどりません。亡なくなった場所ばしょは父ちちが生うまれ育そだった場所ばしょだったので、安やすらかに眠ねむって、一緒いっしょに亡なくなった愛犬あいけんと一緒いっしょに僕ぼくらを見守みまもっていてほしい。いつか父ちちがしていた林業りんぎょうの会社かいしゃを継つげたらと思おもいます」と話はなしていました。

八代やしろ市し坂本さかもと町まちでも追悼ついとう式しき

去年きょねん7月つきの記録きろく的てき豪雨ごううで大おおきな被害ひがいを受うけ、4人にんが亡なくなり、いまも1人にんが行方ゆくえ不明ふめいとなっている八代やしろ市し坂本さかもと町まちで4日にち、追悼ついとう式しきが行おこなわれました。

追悼ついとう式しきは午前ごぜん10時じから坂本さかもと町まちの坂本さかもと中学校ちゅうがっこうで行おこなわれ、遺族いぞくや市しの関係かんけい者しゃなどおよそ50人にんが参列さんれつしました。

はじめに全員ぜんいんで1分間ふんかんの黙もくとうをささげたあと、熊本くまもと県けんの田嶋たじま副ふく知事ちじが「被害ひがいに遭あわれた皆様みなさまにお見舞みまい申し上もうしあげ、一いち日にちも早はやい復興ふっこうを果はたすことを誓ちかいます」と述のべました。

続つづいて遺族いぞくを代表だいひょうして、叔父おじを亡なくした蓑みの田た政晴まさはるさん（70）が「叔父おじはよく球磨くま川がわであゆを釣つっていましたが、親したしんでいた川かわに流ながされてしまう結果けっかとなり、いまも胸むねが張り裂はりさける思おもいです」と述のべ、追悼ついとうしました。

最後さいごに、参列さんれつした人ひとたちが祭壇さいだんに献花けんかをして犠牲ぎせい者しゃに祈いのりをささげました。

ひとり暮くらしの妹いもうとを亡なくし、兵庫ひょうご県けんから参列さんれつした姉あねの水口みずぐち章子あきこさん（71）は「1年ねんたっても、妹いもうとの写真しゃしんに毎日まいにち話はなしかけたり携帯けいたい電話でんわに録音ろくおんされていた声こえを聞きいたりしています。妹いもうととは2歳さいの年としの差さでしたが、妹いもうとの亡なくなった年としと自分じぶんの年としの差さが開ひらいていくのが悲かなしいです」と涙なみだを拭ぬぐいながら話はなしました。