日本新闻: ハーグ条約めぐるEU議会の決議「理解しかねる」茂木外相

ハーグ条約じょうやくめぐるEU議会ぎかいの決議けつぎ「理解りかいしかねる」茂木もぎ外相がいしょう

Jul 14, 2020 15:07 1

Furigana

国際こくさい結婚けっこんが破綻はたんした場合ばあいなどの子こどもの扱あつかいをめぐって、EUの議会ぎかいが、ハーグ条約じょうやくを順守じゅんしゅしていないように見受みうけられるとした決議けつぎを採択さいたくしたことについて、茂木もぎ外務がいむ大臣だいじんは「理解りかいしかねる」と述のべ、一貫いっかんして適切てきせつに対応たいおうしていると強調きょうちょうしました。

EUの議会ぎかいは、先週せんしゅう、加盟かめい国こくの国籍こくせきをもつ人ひとと日本人にっぽんじんの結婚けっこんが破綻はたんした場合ばあいなどに、日本人にっぽんじんの親おやが、国内こくないで、子こどもを一方いっぽう的てきに連れ去つれさるケースが相次あいついでいるとして、日本にっぽんが国際こくさいルールを順守じゅんしゅしていないように見受みうけられるとした決議けつぎを採択さいたくしました。

茂木もぎ外務がいむ大臣だいじんは記者きしゃ会見かいけんで、国際こくさい結婚けっこんが破綻はたんした際さいの子こどもの扱あつかいを定さだめた「ハーグ条約じょうやく」が日本にっぽんで発効はっこうした2014年ねん4月つき以降いこう、6年ねん余あまりで、日本にっぽんに連れ去つれさられた子こどもの外国がいこくへの返還へんかんは43件けんで、このうちEU加盟かめい国こくへのものは11件けんあると説明せつめいしました。

そのうえで「客観きゃっかん的てきな事実じじつを見みれば日本にっぽんの主張しゅちょうは明確めいかくであり、EU議会ぎかいがどのような根拠こんきょに基もとづき主張しゅちょうしているのか、理解りかいしかねる点てんが多おおい。ハーグ条約じょうやくの対象たいしょう事案じあんは、EU各国かっこくとの協議きょうぎを通つうじ、一貫いっかんして適切てきせつに対応たいおうしている」と述のべました。

「日本にっぽんとの間まに文化ぶんか的てきなギャップがある」

民主党みんしゅとう政権せいけんで、外務がいむ政務せいむ官かんとしてハーグ条約じょうやく加盟かめいの準備じゅんびに携たずさわった立憲りっけん民主みんしゅ党とうの山花やまはな郁夫いくお・衆議院しゅうぎいん議員ぎいんは、NHKの取材しゅざいに対にたいし、「日本にっぽんの裁判所さいばんしょでは、何なにが子こどもの利益りえきかを考かんがえて、子こどもを戻もどすかどうかを判断はんだんしていて、学校がっこうに友達ともだちがいるかや、使つかっている言語げんごなどが考慮こうりょされていると思おもう。ヨーロッパが『日本にっぽんはハーグ条約じょうやくを守まもっていない』と感かんじるのは、裁判所さいばんしょが判断はんだんの理由りゆうとしている言語げんごなどについて、日本にっぽんとの間まに文化ぶんか的てきなギャップがあるためではないか。まずは双方そうほうが認識にんしきの違ちがいを埋うめていくことが大事だいじだと思おもう」と述のべました。