日本新聞: 春闘 “去年より幅広い企業にベア前向き検討求める” 経団連

春闘しゅんとう “去年きょねんより幅広はばひろい企業きぎょうにベア前向まえむき検討けんとう求もとめる” 経団連けいだんれん

Jan 17, 2023 14:01

Furigana

ことしの春闘しゅんとうで経営けいえい側がわの指針ししんとなる経団連けいだんれんの基本きほん方針ほうしんが発表はっぴょうされました。食料しょくりょう品ひんやエネルギーなどの物価ぶっか上昇じょうしょうを踏ふまえ、去年きょねんよりも幅広はばひろい企業きぎょうに対にたいしベースアップを前向まえむきに検討けんとうするよう求もとめています。

経団連けいだんれんの基本きほん方針ほうしんでは、「『物価ぶっか動向どうこう』を特とくに重視じゅうししながら企業きぎょうの社会しゃかい的てきな責務せきむとして賃金ちんぎん引き上ひきあげのモメンタムの維持いじや強化きょうかに向むけた積極せっきょく的てきな対応たいおうを呼よびかけていく」として、食料しょくりょう品ひんやエネルギーなどの物価ぶっか上昇じょうしょうを踏ふまえた賃上ちんあげの必要ひつよう性せいを打ち出うちだしています。

そのうえで、「近年きんねんに経験けいけんのない物価ぶっか上昇じょうしょうを考慮こうりょした基本きほん給きゅうの引き上ひきあげにあたっては定期ていき昇給しょうきゅうなどに加くわえ、ベースアップの目的もくてきや役割やくわりを再さい確認かくにんしながら前向まえむきに検討けんとうすることが望のぞまれる」としています。

ベースアップをめぐっては去年きょねんの基本きほん方針ほうしんでは収益しゅうえきが拡大かくだいした企業きぎょうを対象たいしょうとしていましたが、ことしは対象たいしょうを限定げんていせず幅広はばひろい企業きぎょうに対にたいしベースアップを前向まえむきに検討けんとうするよう求もとめています。

そのうえで、ベースアップが難むずかしい企業きぎょうに対にたいしては、物価ぶっか動向どうこうに対応たいおうした手当てあてを新あらたに設もうけることなど対応たいおうを呼よびかけています。

一方いっぽう、日本にっぽん全体ぜんたいで賃金ちんぎん引き上ひきあげの機運きうんを醸成じょうせいするには働はたらく人ひとのおよそ7割わりを占しめる中小ちゅうしょう企業きぎょうの賃上ちんあげが欠かかせないとして、大手おおて企業きぎょうなどとの取り引とりひきで製品せいひんやサービスの価格かかくを適正てきせいに転嫁てんかするための環境かんきょう整備せいびを進すすめていく姿勢しせいを打ち出うちだしています。