JOCの山下泰裕会長は「今回、逮捕につながったことは、さらに抑止力を高める第一歩として歓迎したい。スポーツ界全体でステートメントを発信したことが、多くの方々のご理解やご賛同を生み、関係機関の協力につながったととらえている。引き続きすべてのアスリートが安心して競技に集中できる環境を守るために関係団体と連携してまいります」というコメントを出しました。
逮捕されたのは、京都府精華町の自営業、小山幸祐容疑者(37)です。
警視庁によりますと、2019年5月、テレビのスポーツ番組で放送された複数の女性アスリートの画像、合わせて39点をみずからが運営するアダルトサイトに無断で転載したとして、著作権法違反の疑いが持たれています。
JOC=日本オリンピック委員会から情報提供を受けて捜査した結果、サイトを運営していた小山容疑者が、みずから画像をアップロードしていた疑いがあることが分かったということです。
調べに対し容疑を認め、「悪いことだという認識はあったが、逮捕されるとは思わなかった」などと供述しているということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
アスリートが競技中に盗撮されたり、画像がインターネット上に性的な目的で拡散されたりする被害は相次いでいて、スポーツ界では去年の秋以降、関係団体が協力して対策に取り組んでいます。
警視庁によりますと、関連する事件の摘発は全国で初めてとみられるということです。
JOC山下会長「抑止力を高める第一歩」
この事件で、JOC=日本オリンピック委員会は警視庁に情報提供してきました。
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