日本新聞: 岸田首相濃厚接触者の待機期間 10日間から7日間に短縮

岸田きしだ首相しゅしょう濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの待機たいき期間きかん 10日間にちかんから7日間にちかんに短縮たんしゅく

Jan 28, 2022 23:01

Furigana

新型しんがたコロナウイルスのオミクロン株かぶ対策たいさくとして濃厚のうこう接触せっしょく者しゃに求もとめている待機たいき期間きかんについて、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは社会しゃかい経済けいざい活動かつどうを維持いじするため、今いまの10日間にちかんから7日間にちかんに短縮たんしゅくすることを明あきらかにしました。

また検査けんさで陰性いんせいであれば最短さいたんで6日にち目めに解除かいじょできる、いわゆる「エッセンシャルワーカー」の待機たいき期間きかんについても、5日にち目めに解除かいじょできるようにする方針ほうしんです。

オミクロン株かぶの急速きゅうそくな感染かんせん拡大かくだいを受うけて、医療いりょう現場げんばや経済けいざい界かいなどからは、社会しゃかい機能きのうを維持いじするため、濃厚のうこう接触せっしょく者しゃに求もとめている自宅じたくなどでの待機たいき期間きかんを短縮たんしゅくするよう求もとめる声こえがあがっていて、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、午後ごご5時じ前まえから、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで、後藤ごとう厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんらと対応たいおうを協議きょうぎしました。

このあと岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、記者きしゃ団だんに対にたいし「感染かんせん者しゃ数すうの拡大かくだいが継続けいぞくする中なか、　感染かんせん拡大かくだいを防止ぼうしする一方いっぽうで、できるだけ社会しゃかい経済けいざい活動かつどうを維持いじしていくという、この2つのバランスをとっていく必要ひつようがある」と述のべ、専門せんもん家かの意見いけんや新あらたに判明はんめいした科学かがく的てき根拠こんきょなどを踏ふまえ、濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの待機たいき期間きかんを、今いまの10日間にちかんから7日間にちかんに短縮たんしゅくすることを明あきらかにしました。

また、検査けんさで陰性いんせいであれば最短さいたんで6日にち目めに解除かいじょできるいわゆる「エッセンシャルワーカー」の待機たいき期間きかんについても5日にち目めに解除かいじょできるようにする方針ほうしんです。

厚あつ労相ろうしょう「エッセンシャルワーカー 4日にち目めと5日にち目め陰性いんせいで解除かいじょ」

濃厚のうこう接触せっしょく者しゃに求もとめる待機たいき期間きかんの短縮たんしゅくについて、後藤ごとう厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは28日にち夜よる、記者きしゃ団だんに対にたいし、いわゆる「エッセンシャルワーカー」は、感染かんせん者しゃに最後さいごに接触せっしょくした日ひから4日にち目めと5日にち目めに受うける抗原こうげん定性ていせい検査けんさで連続れんぞくして陰性いんせいであれば、待機たいきを解除かいじょできると説明せつめいしました。

そのうえで「医療いりょう現場げんばやいわゆる『エッセンシャルワーカー』が回まわらなくなるということで、許容きょようするリスクをどう評価ひょうかするかも1つの判断はんだん基準きじゅんになった。今後こんご、市中しちゅうの感染かんせん状況じょうきょうや発症はっしょうリスクの評価ひょうかなどの科学かがく的てき知見ちけんに基もとづき、専門せんもん家かの意見いけんも伺うかがいながら、社会しゃかい経済けいざい活動かつどうを維持いじする観点かんてんからさらに見直みなおしていきたい」と述のべました。

一方いっぽう、後藤ごとう大臣だいじんは、症状しょうじょうがない患者かんじゃの療養りょうよう期間きかんについて、現在げんざい、検体けんたいを採取さいしゅしてから10日間にちかんとなっているのを7日間にちかんに短縮たんしゅくすることも明あきらかにしました。

なぜ10日間にちかんから7日間にちかんに短縮たんしゅくされたのか

今回こんかいの待機たいき期間きかんの短縮たんしゅくについて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「社会しゃかい経済けいざい活動かつどうを維持いじしてくための措置そちだ」などとしています。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょの分析ぶんせきでは、オミクロン株かぶの感染かんせん者しゃに最後さいごに接触せっしょくした日ひから7日間にちかんが経過けいかした時点じてんでも、発症はっしょうするリスクが5％程度ていど残のこるとされていますが、専門せんもん家かの意見いけんを踏ふまえ、10日にち目めまで自分じぶんで検温けんおんなどをして健康けんこう状態じょうたいを確認かくにんしてもらうことで許容きょようできるリスクに抑おさえられるとしています。

また、いわゆるエッセンシャルワーカーについても、4日にち目めと5日にち目めに続つづけて検査けんさで陰性いんせいとなれば、検査けんさをせずに7日間にちかん待機たいきした場合ばあいと同おなじ程度ていどに発症はっしょうリスクを下さげられると説明せつめいしました。

この際さい、使用しようするのは抗原こうげん定性ていせい検査けんさキットで、PCR検査けんさなどは結果けっかが出でるまでに時間じかんがかかる上うえ短期間たんきかんに供給きょうきゅう量りょうを増ふやすことができず、症状しょうじょうのある人ひとへの行政ぎょうせい検査けんさに優先ゆうせんして配分はいぶんする必要ひつようがあるとしています。

待機たいきが解除かいじょされたあとも10日間にちかんが経過けいかするまでは、高齢こうれい者しゃなど重症じゅうしょう化かリスクのある人ひとたちがいる場所ばしょに行いかないことなどを求もとめていますが、介護かいご施設しせつの職員しょくいんなどは感染かんせん対策たいさくをとっていれば業務ぎょうむに従事じゅうじできるとしています。