日本新聞: “二刀流”平野歩夢が金ほかにも複数競技取り組む選手が活躍

“二刀流にとうりゅう”平野ひらの歩あゆみ夢ゆめが金きんほかにも複数ふくすう競技きょうぎ取り組とりくむ選手せんしゅが活躍かつやく

Feb 11, 2022 12:02

Furigana

スノーボード男子だんしハーフパイプで金メダルきんめだるを獲得かくとくした平野ひらの歩あゆみ夢ゆめ選手せんしゅは去年きょねんの夏なつはスケートボードで東京とうきょうオリンピックに出場しゅつじょうした“二刀流にとうりゅう”で知しられていますが、今回こんかいの北京ぺきんオリンピックでは、ほかにも複数ふくすうの競技きょうぎに取り組とりくむ選手せんしゅたちが活躍かつやくを見みせています。

スキーフリースタイル男子だんしモーグルで銅メダルどうめだるを獲得かくとくした堀ほり島とう行あるき真ま選手せんしゅは、フィギュアスケートやスノーボード、それに飛び込とびこみや体操たいそうに挑戦ちょうせんし、さまざまな競技きょうぎを練習れんしゅうに取り入とりいれる「クロストレーニング」から、モーグルに生いかせる動うごきのヒントを求もとめました。

また、同おなじ男子だんしモーグルの原げん大智たいち選手せんしゅも前回ぜんかいのピョンチャン大会たいかいで銅メダルどうめだるを獲得かくとくしたあと、おととし競輪けいりん選手せんしゅとしてデビューし、モーグルと競輪けいりんの“二刀流にとうりゅう”として活動かつどうしながら北京ぺきん大会たいかい出場しゅつじょうを果はたしました。

“「マルチスポーツ」燃え尽もえつき症候しょうこう群ぐんの防止ぼうしなどメリットも”

複数ふくすうの競技きょうぎに取り組とりくむ「マルチスポーツ」に詳くわしい帝京ていきょう大学だいがくの大山おおやま高だか准じゅん教授きょうじゅによりますと、アメリカやニュージーランドなどではマルチスポーツの研究けんきゅうが進すすんでいて、競技きょうぎ能力のうりょくの向上こうじょうやけがの軽減けいげん、それに燃え尽もえつき症候しょうこう群ぐんの防止ぼうしといったメリットがあるとする研究けんきゅう結果けっかが出でているということです。

大山おおやま准じゅん教授きょうじゅは「日本にっぽんではまだまだマルチスポーツは根ねづいておらず、研究けんきゅうもされていない。海外かいがいでは中学生ちゅうがくせいの世代せだいで3つぐらいのスポーツをやっているのが平均へいきんで、平野ひらの選手せんしゅなどが注目ちゅうもくされて“二刀流にとうりゅう”という言葉ことばが世の中よのなかに出でてくるようになり、マルチスポーツが広ひろがるいい機会きかいになったと思おもう」と話はなしていました。

そのうえで、特とくに子こどもが複数ふくすうの競技きょうぎに触ふれることのメリットについて、「興味きょうみや関心かんしんを持もつきっかけの幅はばが広ひろがり、自分じぶんの体からだの動うごかし方かたを知しることができて健康けんこう面めんでも応用おうようがきく」と指摘してきします。

そして「野球やきゅうの大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅがバドミントンや水泳すいえいをやっていたり、テニスの錦織にしきおり圭けい選手せんしゅがサッカーをやっていたりするなど日本にっぽんのトップアスリートも複数ふくすうの競技きょうぎを経験けいけんしている。1つのスポーツに絞しぼることを美徳びとくとするのではなく、いろいろな競技きょうぎを経験けいけんして一流いちりゅうになれるということを発信はっしんしていってほしい」と話はなしていました。