新型しんがたコロナ 軽症けいしょうしゃようやく 塩野しおのよし製薬せいやく承認しょうにん申請しんせい

Easy Japanese news
Feb 25, 2022 15:02 0
Furigana
일본 신문
大阪おおさか本社ほんしゃある塩野しおのよし製薬せいやく」は新型しんがたコロナウイルスのやく承認しょうにん厚生こうせい労働ろうどうしょう申請しんせいしました。承認しょうにんされれば、国内こくない製薬せいやく会社かいしゃ開発かいはつしたはじめての、軽症けいしょう段階だんかい使つかえる新型しんがたコロナのやくとなります。

塩野しおのよし製薬せいやくは、新型しんがたコロナの軽症けいしょうしゃようやくについて25にち厚生こうせい労働ろうどうしょう承認しょうにん申請しんせいしたと発表はっぴょうしました。

それによりますと、会社かいしゃではオミクロンかぶ感染かんせん拡大かくだいした時期じき中心ちゅうしんに、12さい以上いじょう軽症けいしょうから中等ちゅうとうしょう新型しんがたコロナ患者かんじゃ428にんに対にたい感染かんせん確認かくにんから5にち以内いないに、いちにちに1かい、5日間にちかん投与とうよした治験ちけんデータ分析ぶんせきしました。

その結果けっかくすり投与とうよを3かいけたのちでは感染かんせんせいのあるウイルスが検出けんしゅつされたひと割合わりあいが10%未満みまんとなり、にせくすり服用ふくようしたグループよりもひくくなったということです。

新型しんがたコロナに感染かんせんしたときにあらわれる疲労ひろうかんからだいたみ、ねつっぽさやせきなど、12の症状しょうじょうわせてにせくすり服用ふくようしたグループ比較ひかくすると投与とうよから6にちまでに有意ゆういなかったものの、鼻水はなみずはなづまり、のどいたみ、せき、息切いきぎといった呼吸こきゅう症状しょうじょうについて、改善かいぜん確認かくにんしたとしているほか副作用ふくさよう軽度けいどだったということです。

会社かいしゃでは2000にん程度ていど対象たいしょうにした最終さいしゅう段階だんかい治験ちけんすすめていますが、中間ちゅうかん段階だんかいたか有効ゆうこうせいみとめられたため、世界せかい先駆さきがけて日本にっぽん国内こくない承認しょうにん申請しんせいおこなったとしています。

軽症けいしょう段階だんかい使つかえる新型しんがたコロナのやくは、海外かいがい製薬せいやく会社かいしゃ開発かいはつした「ラゲブリオ」と「パキロビッドパック」が国内こくないでも承認しょうにんされていますが、塩野しおのよしやく承認しょうにんされれば国内こくない製薬せいやく会社かいしゃとしてははじめてで3種類しゅるいとなります。

会社かいしゃによりますと来月らいげつまつまでに100まんにんぶん、4つき以降いこう年間ねんかんで1000まんにんぶん以上いじょう生産せいさんする予定よていだということです。

塩野しおのよし製薬せいやく社会しゃかい安心あんしん安全あんぜん回復かいふく治療ちりょうやく開発かいはつ注力ちゅうりょく

新型しんがたコロナウイルスのやく承認しょうにん申請しんせいした塩野しおのよし製薬せいやくは、25にち午後ごごコメント発表はっぴょうしました。

このなかでは、「いちにちはや治療ちりょうやく提供ていきょうできるよう、今回こんかい臨床りんしょう試験しけん追加ついか解析かいせきデータすみやか審査しんさ機関きかん提出ていしゅつする。また現在げんざいすすめている軽症けいしょう中等ちゅうとうしょうなど患者かんじゃ対象たいしょうにした臨床りんしょう試験しけんでの評価ひょうか加速かそくし、結果けっかられ次第しだいくに審査しんさ機関きかんすみやか提出ていしゅつする」としています。

そのうえで、「新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう世界せかいてき脅威きょういとして人々ひとびと生活せいかつおおきな影響えいきょうあたえるなか、パンデミックの早期そうき終息しゅうそくによる社会しゃかい安心あんしん安全あんぜん回復かいふく貢献こうけんするために、治療ちりょうやく開発かいはつ引き続ひきつづ注力ちゅうりょくしてまいります」としています。

開発かいはつまでの経緯けいい

塩野しおのよし製薬せいやくが、新型しんがたコロナウイルスのやく開発かいはつ乗り出のりだ表明ひょうめいしたのは、感染かんせん拡大かくだいはじめたおととしの3つきでした。

当時とうじべつ病気びょうきなおためのくすりなどを転用てんようするうごなか会社かいしゃでは、インフルエンザなど感染かんせんしょう治療ちりょうやくでの実績じっせきがあったことなどから、新型しんがたコロナウイルス治療ちりょうやく目指めざことをめました。

去年きょねん7つきには、健康けんこう成人せいじん男性だんせい、75にん対象たいしょう安全あんぜんせい確認かくにんするため初期しょき段階だんかい臨床りんしょう試験しけん開始かいし

さらに2か月かげつ去年きょねん9つきには、つぎ段階だんかいとして、軽症けいしょう患者かんじゃか、症状しょうじょうひと対象たいしょういちにち1かい、5日間にちかんにわたってくすり投与とうよし、有効ゆうこうせい安全あんぜんせいたしかめる臨床りんしょう試験しけんうつりました。

当初とうしょは、昨年さくねんまつまでに厚生こうせい労働ろうどうしょう治療ちりょうやく承認しょうにん申請しんせいおこなことを目標もくひょうにしていますが、去年きょねんあきごろから国内こくない患者かんじゃすう減少げんしょうし、臨床りんしょう試験しけん対象たいしょうしゃ確保かくほするのが難航なんこうしたことで、申請しんせいにはいたりませんでした。

ただ年明としあ以降いこう感染かんせんきゅう拡大かくだいともなって臨床りんしょう試験しけんへの参加さんかしゃえ、申請しんせい必要ひつようデータあつめることができたといういうことです。

会社かいしゃでは、くにから承認しょうにんけたあとすぐに供給きょうきゅうできるよう、すでにやく生産せいさんはじめていて、来月らいげつまつまでに100まんにんぶん製造せいぞう目指めざとしています。

塩野しおのよし製薬せいやくは、やく並行へいこうしてワクチンの開発かいはつすすめていて、新型しんがたコロナの関連かんれん業務ぎょうむ研究けんきゅういんの8わり集中しゅうちゅうさせるなどちからそそいできました。

このほか国内こくない製薬せいやく会社かいしゃでは、大阪おおさか本社ほんしゃある田辺たなべ三菱みつびし製薬せいやく」のカナダにある子会社こがいしゃ開発かいはつしたワクチンが24にち現地げんち承認しょうにんされるなど欧米おうべい製薬せいやく大手おおておくったものの、治療ちりょうやくやワクチンの実用じつようけたうごすすんでいます。

承認しょうにん申請しんせいしたやくってどんなくすり

塩野しおのよし製薬せいやく」が承認しょうにん申請しんせいしたやくは、新型しんがたコロナウイルスあら開発かいはつしたこうウイルスやくで、細胞さいぼうない侵入しんにゅうしたウイルスの増殖ぞうしょくおさえる仕組しくです。

アメリカ製薬せいやく大手おおて、ファイザーが開発かいはつしたやく「パキロビッドパック」と同様どうように、ウイルスが自身じしんのRNAをコピーしてえる準備じゅんび段階だんかいはたら酵素こうそ機能きのうしなくすることでウイルスの増殖ぞうしょくおさえます。

会社かいしゃが、今月こんげつ7にち発表はっぴょうした12さいから60だいまでの新型しんがたコロナに感染かんせんした軽症けいしょう中等ちゅうとうしょうそれに症状しょうじょう患者かんじゃ、69にん対象たいしょうにした治験ちけんデータでは、くすり投与とうよいちにち1かい、3かいけたあとでは、感染かんせんせいのあるウイルスが検出けんしゅつされたひと割合わりあいが、くすり用量ようりょうおお場合ばあいには80%、用量ようりょうすくない場合ばあいは63%減少げんしょうしたとしています。

またくすり服用ふくようしたグループでは、ウイルスが陰性いんせいなるまでの時間じかんが2日間にちかんみじかく、入院にゅういん必要ひつようになったひとはおらず、副作用ふくさよう軽度けいどだったとしています。

25にち発表はっぴょうされた軽症けいしょうから中等ちゅうとうしょうの428にん患者かんじゃ対象たいしょうにした治験ちけん分析ぶんせきでも同様どうよう結果けっかしめされていますが、感染かんせんしたときにあらわれる疲労ひろうかんからだいたみ、ねつっぽさやせきなど、12の症状しょうじょうわせてどの程度ていど改善かいぜんされたか、にせくすり服用ふくようしたグループ比較ひかくすると、投与とうよから6にちまでに有意ゆういなかったとしています。

一方いっぽうで、鼻水はなみずはなづまり、のどいたみ、せき、息切いきぎといった呼吸こきゅう症状しょうじょうについては改善かいぜん確認かくにんしたとしています。

またオミクロンかぶに対にたいする有効ゆうこうせいについては、実験じっけんで「たかこうウイルス活性かっせい確認かくにんしている」としているほか今回こんかい発表はっぴょうされた治験ちけん分析ぶんせき結果けっかでは、「オミクロンかぶ流行りゅうこう感染かんせんしゃ中心ちゅうしん評価ひょうかがなされた」としています。

新型しんがたコロナウイルスの治療ちりょうくわしい愛知あいち医科いか大学だいがく森島もりしま恒雄つねお客員きゃくいん教授きょうじゅは、「12さい以上いじょう重症じゅうしょうリスクがないひとなど投与とうよ対象たいしょう幅広はばひろのが特徴とくちょう実用じつようされれば、くすりんですうにちたつと職場しょくば復帰ふっきできるインフルエンザのようになっていくかもしれない」とはなしています。

塩野しおのよし製薬せいやく条件じょうけん早期そうき承認しょうにん制度せいど」の適用てきよう希望きぼう

一方いっぽう今回こんかい塩野しおのよし製薬せいやくは、新型しんがたコロナのやく承認しょうにん申請しんせいに際にさいして、「条件じょうけん早期そうき承認しょうにん制度せいど適用てきよう希望きぼうする」としています。

条件じょうけん早期そうき承認しょうにん制度せいど」は、患者かんじゃすうすくなく、だい規模きぼ治験ちけんむずかしい病気びょうきくすり想定そうていしてつくられた仕組しくで、治験ちけん途中とちゅうでも一定いってい有効ゆうこうせい安全あんぜんせい確認かくにんできれば申請しんせいできるようになっています。

これまでに、がんや難病なんびょうなど医薬品いやくひんこの制度せいどのもとに承認しょうにんされていますが、新型しんがたコロナの治療ちりょうやく適用てきようされればはじめてになります。

これについて森島もりしま客員きゃくいん教授きょうじゅは、「海外かいがいでのコロナの治療ちりょうやく開発かいはつでも、治験ちけん途中とちゅう段階だんかい効果こうかはっきりすれば、承認しょうにん申請しんせいするということは、普通ふつうおこなわれてきた。ただ症例しょうれいすうすくなさを補強ほきょうするため、くすりひろ使つかわれたのちに、副作用ふくさよう効果こうか追跡ついせきする調査ちょうさ必要ひつようなる」と指摘してきしています。

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일본 신문
N5 출처: Tổng hợp 250 Oct 18, 2025 03:10