日本新闻: ウクライナから日本に避難した女性入国までの状況明かす

ウクライナから日本にっぽんに避難ひなんした女性じょせい入国にゅうこくまでの状況じょうきょう明あかす

Mar 12, 2022 12:03

Furigana

ウクライナから娘むすめが暮くらす日本にっぽんに避難ひなんしてきた50代だいのウクライナ人じんの女性じょせいがNHKの単独たんどくインタビューに応おうじ「住すんでいる街まちがミサイルの攻撃こうげきを受うけ、みんなパニックになった。子こどもたちを避難ひなんさせようと大勢たいせいの人ひとたちがポーランドとの国境こっきょうに向むかっていた」などと、日本にっぽんに入国にゅうこくするまでの状況じょうきょうを明あきらかにしました。

インタビューに応おうじたのは、ウクライナ東部とうぶから日本にっぽんに避難ひなんしてきたリボフ・ヴィルリッチさん（59）です。

ヴィルリッチさんは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまった翌日よくじつの先月せんげつ25日にちに、娘むすめのユリアさんが暮くらす日本にっぽんへの避難ひなんを決断けつだんし、ポーランドなどを経由けいゆして10日にち、孫まごのブラッド・ブラウンさん（12）などとともに羽田はた空港くうこうから日本にっぽんに入国にゅうこくしました。

ヴィルリッチさんは、侵攻しんこうが始はじまったときの状況じょうきょうについて「先月せんげつ24日にちの朝あさ、爆弾ばくだんの音おとがしました。その後そのご、ニュースで住すんでいた街まちがミサイルの攻撃こうげきを受うけたことを知しり、みんなパニックになりました。私わたしには持病じびょうがあり、街まちの中なかから食料しょくりょう品ひんや薬くすりが無なくなったので、すぐに避難ひなんすることを考かんがえました」と振り返ふりかえりました。

ヴィルリッチさんは、自宅じたくからポーランドとの国境こっきょうに近ちかいリビウまで数すう百ひゃくキロの道みちのりを、娘むすめの夫おっとが運転うんてんする車くるまで孫まごとともに移動いどうし、道中どうちゅうでは、燃もやされた車くるまやガソリンスタンド、それにミサイルで攻撃こうげきされた跡あとを数多かずおおく目撃もくげきしたということです。

当時とうじは、子こどもたちを避難ひなんさせようと大勢たいせいの人ひとたちがポーランドとの国境こっきょうに向むかっていたということです。

ヴィルリッチさんは「いちばん悲かなしかったのは、お母おかあさんと小ちいさな子こどもたちが避難ひなんする姿すがたをたくさん見みたことです。ただ、避難ひなんの途中とちゅうでは皆みなさんにとても優やさしく接せっしてもらい、ありがたいと思おもいました。日本にっぽんに対にたいしても受け入うけいれてくれたことに感謝かんしゃしています」と述のべました。

そのうえで「頑張がんばっているウクライナの兵士へいしたちには感謝かんしゃの気持きもちを伝つたえたいです。ロシアが軍事ぐんじ侵攻しんこうをやめれば平和へいわでいられます。私わたしたちウクライナ国民こくみんは、自分じぶんで自分じぶんを守まもることしかできない。できるだけ早はやく終おわってほしいです」と話はなしていました。