일본어 뉴스: 拉致被害者家族会の前代表飯塚繁雄さんのお別れ会

北朝鮮きたちょうせんによる拉致らち被害ひがい者しゃの家族かぞく会かいの前ぜん代表だいひょうで、去年きょねん12月つきに亡なくなった飯塚いいづか繁雄しげおさんのお別わかれ会かいが東京とうきょう都内とないで開ひらかれ、代表だいひょうを引き継ひきついだ横田よこためぐみさんの弟おとうとの拓也たくやさんが「すべての被害ひがい者しゃを取り戻とりもどすべく闘たたかい続つづけるので見守みまもっていてほしい」と話はなしました。

飯塚いいづか繁雄しげおさんは、幼おさない子こどもを残のこしたまま北朝鮮きたちょうせんに拉致らちされた田口たぐち八重子やえこさんの兄あにで、拉致らち被害ひがい者しゃの家族かぞく会かい代表だいひょうとして14年ねんにわたって救出きゅうしゅつ活動かつどうの先頭せんとうに立たってきましたが、去年きょねん12月つき、83歳さいで亡なくなりました。

東京とうきょう千代田ちよだ区くで開ひらかれたお別わかれ会かいには、拉致らち被害ひがい者しゃの家族かぞくや政府せいふ関係かんけい者しゃなどが出席しゅっせきし、はじめに、飯塚いいづかさんにとって最後さいごの公おおやけの場ばとなった、去年きょねん11月つきの集会しゅうかいでの「絶対ぜったいに諦あきらめるわけにはいかない」という訴うったえが映像えいぞうで流ながされました。

このあと、飯塚いいづかさんから引き継ひきつぐ形かたちで家族かぞく会かいの代表だいひょうに就任しゅうにんした横田よこた拓也たくやさんがあいさつし、「身みを粉こなにして最前線さいぜんせんで闘たたかったにもかかわらず、『妹いもうとに会あいたい』、『息子むすこに会あわせたい』という当たり前あたりまえの思おもいがかなえられなかったことは無念むねんでならない。すべての被害ひがい者しゃを取り戻とりもどすべく闘たたかい続つづけるので見守みまもっていてほしい」と話はなしました。

そして、横田よこたさんは、会場かいじょうを訪おとずれた岸田きしだ総理そうり大臣だいじんに対にたいし、日にち朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんを開催かいさいしてすべての被害ひがい者しゃの一刻いっこくも早はやい帰国きこくを実現じつげんするよう改あらためて求もとめました。

また、田口たぐち八重子やえこさんの長男ちょうなんで、母親ははおやが拉致らちされたあと飯塚いいづかさんに実みの子ことして育そだてられた飯塚いいづか耕一郎こういちろうさんは「私わたしも父ちちも、それぞれが八重子やえこさんと抱き合だきあう姿すがたを見みたいと思おもい続つづけてきたが、それがかなわなかったことは悔くやんでも悔くやみきれない。父ちちが繰り返くりかえしていた『諦あきらめない』という気持きもちをすべての人ひとが持もち、具体ぐたい的てきな行動こうどうに移うつして、被害ひがい者しゃの即時そくじ一括いっかつ帰国きこくを実現じつげんしましょう」と呼よびかけました。

このあと、出席しゅっせきした人ひとたちは飯塚いいづかさんの遺影いえいが掲かかげられた祭壇さいだんに一いち人にん一いち人にん白しろいカーネーションを手向たむけ、静しずかに手てを合あわせていました。

岸田きしだ首相しゅしょう「私わたしの手てで何なにとしても拉致らち問題もんだいを解決かいけつしたい」

飯塚いいづか繁雄しげおさんのお別わかれの会かいには、政府せいふから岸田きしだ総理そうり大臣だいじんや松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんらが参列さんれつしました。

この中なかで、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「田口たぐち八重子やえこさんとの再会さいかいを果はたすことができなかったことは痛恨つうこんの極きわみであり、政府せいふとして、また一いち政治せいじ家かとして誠まことに申し訳もうしわけなく思おもっている」と述のべました。

そのうえで「繁雄しげおさんは国内こくないにとどまらず、国際こくさい社会しゃかいに対にたいしても拉致らち問題もんだいの実態じったいと早期そうきの解決かいけつを訴うったえられた。大おおきく広ひろがった国民こくみんや国際こくさい社会しゃかいの声こえは、必かならずや北朝鮮きたちょうせんを動うごかすことにつながる」と指摘してきしました。

そして「ご遺志いしを心こころに刻きざみ、私わたしの手てで何なにとしても拉致らち問題もんだいを解決かいけつしたい。すべての拉致らち被害ひがい者しゃの1日にちも早はやい帰国きこくを実現じつげんすべく、あらゆるチャンスを逃のがすことなく全力ぜんりょくで取り組とりくむ」と述のべ、拉致らち問題もんだいの解決かいけつに向むけた決意けついを強調きょうちょうしました。