東京電力福島第一原子力発電所にたまる
処理水を
薄めて
海に
放出する
計画について、
中国の
税関当局は、「
事態の
推移を
見ながら
あらゆる措置をとる」と
強調し、
日本を
強く
けん制し
日本から
輸入する
食品への
規制強化を
示唆しました。
福島第一原発にたまる処理水を、基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐり、IAEA=国際原子力機関は今月4日「国際的な安全基準に合致している」とする報告書を公表しました。
これについて、中国の税関総署は、7日、談話を発表し「IAEAの報告書は評価に参加した専門家の意見を完全に反映しておらず、関連する結論もすべての専門家が認めたものではない」などと主張しました。
その上で「中国の消費者は日本から輸入される食品の安全性を憂慮しており、食の安全を確保するため事態の推移を見ながらあらゆる措置をとる」として、日本を強くけん制し日本から輸入する食品への規制強化を示唆しました。
中国は、福島第一原発の事故のあと、一部の地域で生産される食品の輸入を停止するなど、輸入規制を続けています。
今回の談話を受けて、それ以外の地域の水産物などの食品についても放射線物質の検査が厳しくなるのではないかと懸念する声も出ています。