ロシアによる
侵攻が
続くウクライナでは9
日も
東部を
中心に、
激しい戦闘が
続いているとみられます。ウクライナでは
これまでに
各国から
表明された
支援と
実態に
大きな隔たりが
あるという
指摘も
出ていて、
今週開かれるNATO=
北大西洋条約機構の
首脳会議などを通じて確実な
支援を
訴えたい
考えです。
ウクライナ軍の参謀本部は9日、東部ドネツク州のリマンやバフムトなどにロシア側が勢力を集中させ、ウクライナ軍を陣地から押し出そうと攻撃を仕掛けているものの、撃退に成功したと発表しました。
一方、ロシア国防省は9日、ドネツク州内でウクライナ軍の戦車や弾薬庫などを破壊したと主張し、依然、東部を中心に激しい戦闘が続いているとみられます。
ウクライナ軍による反転攻勢が続く中、ドイツのシンクタンク「キール世界経済研究所」は、各国がことし5月末までの間にウクライナに供与を発表した戦車の数は757両にのぼるものの、引き渡しを終えたのは471両と全体の60%余りにとどまり、表明された支援と実態に大きな隔たりがあると指摘しています。
これに関連して、ウクライナ国防省のマリャル次官は、5日、NHKの単独インタビューで「重要なのは兵器が足りていないということだ。東部でも南部でも兵器や兵員の数で依然ロシアに劣っている」と強調し、さらなる軍事支援を強く訴えました。
ゼレンスキー大統領もアメリカABCテレビのインタビューで、11日から始まるNATOの首脳会議に触れ「すべての同盟国によってウクライナへの支援の約束がなされるだろう」と述べていてウクライナとしては会議の場などを通じて確実な支援を訴えたい考えです。