男性は現場で死亡が確認されたということで、県などは身元や詳しい状況を調べています。
警察や消防は、女性のものか確認を進めるとともに見つかった付近で重点的に捜索を進めています。 10日、中津市耶馬溪町の大雨で増水していた山国川沿いを走る国道で、車に乗っていた50代の女性の行方がわからなくなり、警察や消防は女性が川に流されたとみて、およそ100人の態勢で11日も捜索を続けています。 女性は、10日午前8時すぎに親族と電話で話したのを最後に連絡が取れなくなり、その3時間ほどあとには女性のものとみられる白い車が発見されましたが姿はありませんでした。 11日の捜索では、警察の機動隊員や消防隊員らは川岸まで下りたり水路に入ったりして手がかりがないか確認を進めています。 大分県によりますと、これまでの捜索でスマートフォンが発見されたということで、女性のものかどうか確認を進めるとともに、スマートフォンが見つかった付近を重点的に捜索することにしています。中津市は「一刻も早い発見に全力を尽くしたい」としています。
現場では11日午前7時すぎから捜索が再開され、警察や消防、それに災害派遣要請を受けて駆けつけた自衛隊、合わせておよそ200人が、住宅の位置関係や土砂を撤去する手順などを確認したあと、スコップやバケツを持って捜索に向かいました。 消防などによりますと、住宅近くの地盤が大雨の影響で緩んでいることや道幅が狭いことから、土砂の撤去に重機を使うことができず、ほぼすべてを手作業で行っているということです。 また、連絡が取れなくなっている男性2人が現場の近くの川に流された可能性もあるとして、河川敷での捜索も行われています。 佐賀県によりますと、午前11時現在、発見につながる情報は入っていないということです。
久留米市田主丸町竹野の三明寺地区では、10日午前9時半ごろ、土石流が発生して複数の住宅が巻き込まれました。 現場では、午前中から、工事会社の作業員が道路にたまった土砂などを重機を使って撤去する作業を進めていました。 また、被災した自宅の片づけに訪れる住民の姿も見られました。 今後、現場近くの公民館が、住宅内にたまった土砂の撤去作業を行う住民の拠点になるということです。 公民館を管理する三明寺区の小屋松正好区長は「大きな材木や石が散乱しているので行政には早急に生活道路の復旧作業を進めてほしいです」と話していました。 住宅に土砂が流れ込んだという70代の男性は「高齢者が多い地域で個人で住宅の土砂などを撤去するのは難しいので、行政に対応をお願いできればと思います」と話していました。
厚生労働省の11日午前8時現在のまとめによりますと、福岡県の6か所の病院で浸水の被害が確認されています。 被害があった病院は、 ▽久留米市で3か所、 ▽福岡市で1か所、 ▽うきは市で1か所、 ▽広川町で1か所となっていて、いずれも人的な被害は現時点で確認されていないということです。 【高齢者施設】 また、高齢者施設でも浸水の被害が出ていて、福岡県の久留米市で3か所、福岡市で1か所、それぞれ被害が確認されています。 また、広川町では断水の被害が確認されているほか、岡垣町では土砂災害による被害が確認されているということです。 高齢者施設でも現時点で人的な被害は確認されていないということです。
大分 中津 行方不明の50代女性の捜索続く
佐賀 唐津の土砂崩れ 2人の捜索を再開
福岡 久留米 住宅や道路にたまった土砂の撤去作業
病院と高齢者施設の被害状況(11日午前8時)
これまでに土砂災害13件 18河川で氾濫発生 国交省
各地の被害の状況や行方不明者の捜索など、11日の動きをお伝えします。
佐賀 唐津 玉島川の河口付近で男性1人発見