奄美市によりますと、13日午前8時半ごろ「ウミガメが挟まっている」と地元の男性から連絡があり、市は午前9時ごろから地元の海洋生物の専門家とともに10人余りで救出作業を行いました。
ウミガメはアオウミガメのメスで、体長は95センチ、体重は推定で100キロ以上の大人とみられ、ショベルカーにつけたロープを巻きつけて引き上げられ、およそ1時間後に無事救出されました。弱っている様子もなく、近くの海岸から海に返されたということです。
作業にあたった奄美海洋生物研究会の興克樹会長によりますと、今はウミガメの産卵の時期で、産卵場所を探すために近くの海岸に上がったあと、そのまま迷い込んだ可能性があるということです。
興会長は「この場所でウミガメが見つかるのは想定していませんでした。見つかったのが朝だったので暑くならないうちに救出できてよかった」と話していました。