일본어 뉴스: 【解説】プーチン大統領が異例の会談 “裏切り者”と3時間も…

【解説かいせつ】プーチン大統領だいとうりょうが異例いれいの会談かいだん “裏切り者うらぎりもの”と3時間じかんも…

Jul 13, 2023 19:07

Furigana

ウクライナ軍ぐんの反転はんてん攻勢こうせいが続つづく一方いっぽうで、ロシア国内こくないに目めを向むけると、依然いぜんその動向どうこうが注目ちゅうもくされているのが民間みんかん軍事ぐんじ会社かいしゃワグネルの代表だいひょうプリゴジン氏しです。このプリゴジン氏しへの対応たいおうをめぐってプーチン政権せいけんは揺れ動ゆれうごいてきました。

先月せんげつ24日にちに武装ぶそう反乱はんらんが発生はっせいすると、プーチン大統領だいとうりょうは「裏切うらぎりだ」と強つよく非難ひなん。軍ぐんに断固だんこたる措置そちを取とるように指示しじしました。

しかし、その2日にち後ごには、ワグネルの戦闘せんとう員いんに対にたいし、国防こくぼう省しょうなどと契約けいやくを結むすぶか、あるいはベラルーシに行いけば安全あんぜんを保証ほしょうすると選択肢せんたくしを示しめしたのです。そしてその翌日よくじつには実際じっさいに、“プリゴジン氏しがベラルーシにいる”という情報じょうほうも出でてきました。

一方いっぽうで、今月こんげつ5日にちには、今度こんどはプリゴジン氏しの信用しんようを失墜しっついさせるかのような情報じょうほうを国営こくえいメディアが報ほうじます。

こうした中なかで、日本にっぽん時間じかんの10日にち夜よる、飛び込とびこんできたのが、こちら。プーチン大統領だいとうりょうとプリゴジン氏しとの会談かいだんの情報じょうほうです。先月せんげつ29日にちに、ワグネルの指揮しき官かんらも交まじえクレムリンで3時間じかん近ちかく会談かいだんしたということです。

なぜこのタイミングで会談かいだんの情報じょうほうが明あきらかになったのか。そして大統領だいとうりょうとプリゴジン氏しの関係かんけいはどうなっているのか。旧きゅうソビエト時代じだいから長年ながねんロシア取材しゅざいを続つづけてきた石川いしかわ一洋かずひろ専門せんもん解説かいせつ委員いいんに聞ききました。

（7月つき11日にち「国際こくさい報道ほうどう 2023」で放送ほうそうされた内容ないようです。

動画どうがは6分ふん17秒びょう。データ放送ほうそうではご覧ごらんになれません）

6月つきの会談かいだんの情報じょうほうなぜこのタイミングで明あきらかに？

Q.プーチン大統領だいとうりょうとプリゴジン氏しとの先月せんげつの会談かいだんの情報じょうほう、このタイミングで発表はっぴょうされた狙ねらいはどこにあるのでしょうか？

A.会談かいだんが行おこなわれた29日にちは反乱はんらん終結しゅうけつからわずか5日にち後ごです。プーチン大統領だいとうりょうはこの日ひ、ロシアの起業きぎょう家かたちとの集会しゅうかいに参加さんかして、絵えを描えがくなどして反乱はんらんは収束しゅうそくしたと余裕よゆうを見みせていました。しかもその2日にち前まえに、大統領だいとうりょうみずから反乱はんらんについて裏切り者うらぎりものと非難ひなんしていました。

しかし、プーチン大統領だいとうりょうみずからが、その同おなじ日ひに3時間じかんにわたって裏切り者うらぎりものと呼よんだプリゴジン氏しらワグネルの指導しどう部ぶと3時間じかんもの時間じかんをとって、会談かいだんするということは異例いれいなことです。

プーチン大統領だいとうりょうにとってのこの反乱はんらんの衝撃しょうげきの大おおきさを示しめすとともに、大統領だいとうりょうとプリゴジン氏しおよびワグネルの近ちかさを示しめし、裏切り者うらぎりものと切きって捨すてたように見みせながら、プーチン閥ばつの身内みうちとして遇ぐうしていることを示しめしています。

確たしかにロシアの国営こくえいメディアでは、プリゴジン氏しの豪華ごうかな私邸していを暴あばいたり、これまで褒ほめたたえていたワグネルの軍事ぐんじ的てきな功績こうせきは大おおきなものではないとしたり、手てのひら返がえしのネガティブキャンペーンが続つづいています。

フランスの雑誌ざっし報道ほうどう受うけクレムリンが認みとめる形かたちに

しかし今回こんかい、会談かいだんの事実じじつは、まずフランスの雑誌ざっしリベラシオンが報道ほうどうしたのを受うけて、ペスコフ報道ほうどう官かんがその報道ほうどうを確認かくにんするという形かたちで認みとめました。フランスの報道ほうどうは欧米おうべい情報じょうほう筋すじとしていますが、おそらくクレムリンあるいはロシアの諜報ちょうほう機関きかんによるリークで、それをクレムリンが公式こうしきに認みとめるという複雑ふくざつな発表はっぴょうの形式けいしきをとっています。

ただ、クレムリンあるいはプーチン大統領だいとうりょうとしては、そのネガティブキャンペーンからは距離きょりを置おきたいということで、こうした複雑ふくざつなリークの方式ほうしきを取とったのではないかと思おもいます。

伝つたえたいメッセージはただ一ひとつ、ペスコフ報道ほうどう官かんの口くちから「ワグネルの指揮しき官かんたちは、プーチン大統領だいとうりょう支持しじのための行動こうどうで、これからも祖国そこくのために戦たたかう」と伝つたえている点てんです。クレムリンとしては、ワグネルを含ふくめてプーチン大統領だいとうりょうの周囲しゅういに国くには結集けっしゅうしていると強調きょうちょうしたかったのだと思おもいます。

合意ごうい事項じこうは「再ふたたび裏方うらかたに戻もどる」か今後こんごへの影響えいきょうは

Q.この会談かいだん、何なにが中心ちゅうしんに話し合はなしあわれたのでしょうか？ワグネルの今後こんごやロシア軍ぐんへの影響えいきょうをどう見みていますか？

A.合意ごうい事項じこうは「ワグネルはロシアのために戦たたかい続つづける」ということに尽つきるのではないでしょうか。

ロシア軍ぐんでは、反乱はんらん以後いご動向どうこうが伝つたえられていなかったゲラシモフ参謀さんぼう総長そうちょうの映像えいぞうを国防省こくぼうしょうが公開こうかいしました。

プリゴジン氏しは、ショイグ国防こくぼう相しょうやゲラシモフ参謀さんぼう総長そうちょうこそ裏切り者うらぎりものだと主張しゅちょうしていたのですが、国防省こくぼうしょうはショイグ国防こくぼう相しょうおよびゲラシモフ参謀さんぼう総長そうちょうの姿すがたを積極せっきょく的てきに公開こうかいすることで国防省こくぼうしょうと軍ぐんは動揺どうようしていないと示しめしたのでしょう。