この中で、ブリンケン長官は、会議に同席したロシアのラブロフ外相について、ウクライナへの軍事侵攻に関して方針を変更することを示唆する発言はなかったと振り返るとともに「世界のあらゆる問題の責任をアメリカに押しつけようとした。建設的でも生産的でもなかった」と強く批判しました。
一方、アメリカ国務省などを標的に中国に拠点を置くハッカー集団がサイバー攻撃を行ったとみられていることについては「調査中だ」とした上で「一般論として、中国などに対し、アメリカ政府などを標的にした行動に対しては適切な行動をとると明確にしてきた」と述べるにとどめました。
これに関連してロシアのプーチン大統領は13日、国営テレビのインタビューで「ロシアの利益に関する点は1つも履行されていない」と不満を示し、「選択肢の1つとしてわれわれは合意への参加を一時的に停止できる」と強調しました。 一方、仲介役を務めるトルコのエルドアン大統領は14日、記者団に対し、「プーチン大統領とは農産物の輸出合意は延長されるべきだという点で一致している。国連のグテーレス事務総長もプーチン大統領に書簡を送ったが、ロシアとわれわれの努力によって合意が延長されることを望んでいる」と述べ、国連とともにロシア側と協議を続けていく考えを重ねて示しました。 ロシア大統領府のペスコフ報道官は14日、「追加の検討を行う」として、期限ギリギリまで対応を続ける考えを示していて合意が延長できるかどうか、仲介役のトルコなどとの協議の行方が焦点となっています。
訓練は首都ミンスクの南東にある演習場で行われたとしていて、「招集された兵士が射撃の技術や、医療の知識を習得している。ワグネルの戦闘員が教官を務めた」などと明らかにしたうえで、訓練の様子だとする映像を公開しています。 ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシア国内で武装反乱を起こしたワグネルの代表プリゴジン氏と、ロシアのプーチン大統領との仲介役を担ったとされ、ルカシェンコ大統領はワグネルの部隊を国内に受け入れることを歓迎する考えを示していました。 ベラルーシ国防省も7月11日にワグネルの戦闘員と訓練を行い、戦闘の技術などを習得する計画を示していて、欧米側をけん制するねらいもあるとみられます。
ウクライナ産農産物の輸出 合意期限迫る
ベラルーシ国防省 ワグネル戦闘員が兵士に訓練