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2025年に打ち上げられたNASAの最新宇宙望遠鏡SPHERExは、従来の可視光観測では捉えきれなかった赤外線領域において、102種類もの波長帯を用いた全天地図の作成に初めて成功した。
これは、観測開始以来の重要な成果であり、宇宙物理学の発展に大きく寄与することが期待されている。
SPHEREx(Spectro-Photometer for the History of the Universe, Epoch of Reionization, and Ices Explorer)は、宇宙の歴史や再電離時代、さらには氷の分布に至るまで多角的な観測を可能とする分光光度計である。
NASAの発表によれば、同望遠鏡は地球を1日に14,5周しつつ、毎日約3600枚もの空の画像を取得し続けている。
そのため、地球の公転運動と相まって、わずか半年間で全天360度の観測を完了できるという。
各画像は102におよぶ赤外線の波長帯データを含んでおり、これにより従来の光学望遠鏡では把握し得なかった宇宙の多様性や構造が明らかになりつつある。
例えば、高温の水素ガスは青色、宇宙塵は赤色、恒星は青・緑・白が混ざった色彩として映し出されるため、従来の観測では見落とされてきた天体の特徴や分布を詳細に解析することが可能となった。
また、SPHERExが収集した膨大な赤外線データは、天の川銀河の進化過程やビッグバン直後の宇宙の状態解明に資するだけでなく、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による遠方天体のクローズアップ観測とも補完的な役割を果たすことが期待されている。
これにより、宇宙の成り立ちや進化の謎に対する新たな知見が得られることは間違いなく、今後の科学的進展に大きな影響を及ぼすものと考えられる。