今から、およそ 850年ほど まえの おはなしです。
今から、およそ 850年ほど まえの おはなしです。
そのころ 日本は、げんじと へいしと いう さむらいたちの 二大せいりょくが
かくちで はげしい たたかいを くりひろげて いました。
そして ついに、 げんじの そうだいしょう 『みなもとの よしとも』は、
へいしの 手に よって たおされて しまいました。
つまの『ときわ ごぜん』は、 かなしみを こらえ、
まだ おさない いまわか、おとわか、 うしわかの 三人の 子どもを つれて、
へいしの 手の とどかない ところへ にげようと、 みやこを はなれたのです。
しかし、とうとう、 へいしの ぶしたちに とらえられ、
へいしの たいしょう 『たいらの きよもり』の まえに つきだされたのです。
きよもりどの・・・・ わたくしの いのちは、 さしあげましょう。
そなたの おもうように なさいませ。
ですが、まだ おさない この子どもたちのことは どうか、おたすけください。
きよもりは、子ども たちがおおきくなって、 へいけに はむかうのでは ないかと
しんぱいして、こどもたちも ころして しまう つもりでしたが、
ときわ ごぜんの 子を おもう こころに むねを うたれ、 いのちを たすける ことに しました。
わかった・・・・・ いのちだけは、たすけよう・・・。
ただし、子どもたちは ぶしに しては、ならん!
てらに あずけて ぼうずに するのだ!!
こうして、七才の いまわかと 五才の おとわかは、 すぐに てらへ あずけられ、
うしわかも、七才に なったら、 かならず てらへ いれるよう、
ははの ときわに やくそく させたのでした。
ときは、またたくまに すぎ、
やがて、きよもりとの やくそくを はたさねば ならない ときが きました。
うしわか、そなたも、 もう、七才に なりました。
かねてよりの やくそくどおり、 そなたは、おてらへ はいって
りっぱな おぼうさまに ならねば なりません・・・・・・。
はい! おかあさま!
うしわかまるは、 みやこの きたに ある
くらま山の おてらに あずけられ、 しゅぎょうする ことに なりました。
うしわかまるは、さみしくなると、 こっそり おてらを ぬけだし、
森の 中で、ふえを ふいて こころを なぐさめました。
そんな ある日・・・・
なにものっ!
その みの こなし さすがは、 げんじの たいしょうの 子だな!
げんじ? なんの ことだ?!
わしは、くらま山に すむ 大てんぐ である!
てんぐが なんの ようだっ?!
よいか! うしわかまる!
これから、わしが いう ことを よ〜く きくのじゃ!
おぬしの ちちは、 へいしに ほろぼされた
げんじの そうだいしょう 『みなもとのよしとも』じゃ。
おぬしは、ちちの かたきを うち おごる へいけを こらしめねば ならぬ。
そして、げんじ いちもんを たてなおすのじゃ!
そ・・・そんな!!
これからは、わしの 手下の カラスてんぐが
おぬしの しゅぎょうの あいてに なろう!
みごと、ちちの かたきを うてるよう、 いままで いじょうに しゅぎょうに はげむのじゃ!
ゆめ ゆめ うたがうこと なかれ!
すきありっ!!
いたっ! ひ・・・ひきょうなっ!
これからは、オイラたちが あいてを してやる!
しっかり しゅぎょうしな!
うしわかまるは、ひるは、これまでどおり てらで がくもんに はげみ、
よるには、森の 中で けんの けいこを うけました。
やがて、うしわかまるの けんの うでは みるみる じょうたつし、
とうとう うしわかまるに かなう カラスてんぐは 一人も いなく なりました。
みごとじゃ! よく、ここまで、しゅぎょうしたのぉ・・・・・。
わしらが おしえられるのは、 ここまでじゃ!
この上は、りっぱな さむらいに なり、 ちちの むねんを はらすのじゃ!
てんぐさま!
ゆめ ゆめ うたがうこと なかれ!
くらま山で けんの しゅぎょうを した うしわかまるは、
十五の年に、そっと てらを でて、 みやこへと たびだちました。
そのころ、みやこでは・・・・・・。
なにものじゃっ!
おとなしく、その かたなを わたせば よし!
さむなくば、この わしと しょうぶ いたせっ!
なにお〜ッ! とれる ものなら とって みよ!
おとなしく わたせば よいものを・・・・・
かいそう『むさしぼう べんけい』という らんぼうものが、よな よな、
ごじょうの はしに あらわれ、 つうこうにんの かたなを うばっては、
これを 一千本 あつめる きがんを たてている という うわさで おそれられて いました。
いままでに あつめた かたなが 九百九十九本、
こよいの 一本で ねんがんの 一千本目だ!
ぜひとも、よい かたなを 手に いれて みせようぞ!
なんだ・・・・・ 子どもか・・・・・
う〜〜む、みごとな かたなだ・・・・
やい、こぞう!! その かたなを おいて いけ!
それこそ、一千本目に ふさわしい みごとな おおだちじゃ!
おまえが よなよな みやこの 人びとを さわがせて いる ならずものか・・・・
なにぃ〜〜!! 子どもだとて、ようしゃは、せぬぞ!
おいて ゆかねば、 うばい とるっ!
なるほど・・・、 うわさどおりの らんぼうものだ。
しかし、わたしから、 かたなが とれるかな?
ちょこまかと うるさい こぞうだ!
まだ まだ その ていどでは、 わたしの かたなは、とれないよ・・・・
おや おや・・・・ もう おつかれかな?
べんけいとやら・・・・、 おまえは、たしかに つよい・・・。
だが、おまえの つよさは、 力で おして くる だけだ。
ときには あいての ちからを かわして、 ひくことも、だいじな ことなんだよ・・・・。
まいりました・・・・。 よろしければ、どうか お名前を・・・・
わたしは、みなもとの よしともの子で うしわかまると いいます。
ちちの むねんを はらし、おごる へいけを こらしめる ために みやこへ でて きたのです。
なんと、げんじの わかだいしょうで ござったのか・・・。
じつは、この むさしぼう べんけいが かたなを あつめていたのも げんじ いちもんを たて なおす ため・・・。
わかさま、どうか、この べんけいを あなたの けらいに して ください。
いのちを かけて おつかえ いたしまするっ!!
こうして べんけいは、うしわかまるの けらいと なり、いつまでも つかえました。
うしわかまるは のちに、 『みなもとの くろう ほうかん よしつね』 と なって、
あにの よりともと 力を あわせ、 ついに、だんのうらの たたかいで、
へいしを たおす ことが できるのですが・・・・・・・
そのことは、またの きかいに ゆっくりと おはなし しましょう・・・・
じゃぁ、またね!
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