JLPT N1 – Reading Exercise 98
かつては、風邪をひいたときに外出を控えることが最善とされていました。多少の熱や咳があっても、家でじっとしているのが回復への近道だと信じられていたのです。無理に動くと症状が悪化し、体力も消耗するという理由がありましたが、実際には「我慢することが美徳」という価値観が背景にありました。簡単に休むようでは社会人としての責任感が足りない、という考え方です。
しかし、現在では、体調が悪いときは無理をせず、必要に応じて医師の診断を受け、十分な休養を取るべきだという考え方が主流になっています。無理をしないことが、結果的に早い回復につながるという認識が広まってきたのです。