JLPT N3 – Reading Exercise 10
学生時代は、英語の勉強は大変なものだと考えていた。難しい単語を必死に覚え、[1]険しい表情で参考書と向き合っていると、周りからは「頑張っているね」と言われた。
しかし、それは効果的な学習方法ではなかった。苦痛に感じるばかりで、なかなか上達しないことが明らかだったのだ。語学学習は、心から面白いと感じる人ほど、習得が早く、上達も目覚ましいものになる。
高校生の頃、佐藤さんという友人がいた。彼は英語のテストではいつも最高の成績で、誰にも負けないくらい優秀だった。その佐藤さんは、いつも楽しそうな表情で英語を勉強しているのだ。真面目な顔をして勉強することが正しいと思っていた私は、[2]いつも不思議だった。英語の表現について話すと、いつも笑顔で教えてくれた。
ある日、佐藤さんに「どうしてそんなに英語が得意なの?」と聞いてみたことがある。すると「[3]」というあっさりした返事が返ってきた。
学生時代に聞いたその言葉は、当時は深く考えていなかった。しかし、社会人になって、職場で成果を出している人や、アイデアが次々と浮かぶ人は、皆「自分の仕事を楽しんでいる人」だと気づいた。義務感だけで難しい顔をしている人は、作業が遅く、ミスも多い。苦手意識があると、行動が鈍り、探究心や創造性、そして継続力が失われてしまう。
私は以前、難しい顔で取り組んでいる人こそ努力家だと思っていたが、それは大きな間違いだったのだ。本当に努力して、質の高い結果を出せる人は、その過程を楽しめる人なのである。