ヨーロッパを
歴訪中の
アメリカのバイデン
大統領と、ロシアのプーチン
大統領による
初めての
対面での
首脳会談がスイスのジュネーブでまもなく
日本時間の16
日夜、
行われる
予定です。
前日からジュネーブを訪れているバイデン大統領に続いて先ほど、プーチン大統領も到着しました。
首脳会談の会場となっている湖のほとりにある邸宅の周辺では厳重な警備態勢がとられています。
両国の間では、ロシアによるクリミアの併合などウクライナの主権の問題や、アメリカの政府機関を狙った大規模なサイバー攻撃、大統領選挙への介入疑惑など課題が山積しています。
バイデン大統領は会談でこうした課題についてロシア側に懸念を伝えて行動を促したい考えなのに対し、プーチン大統領はサイバー攻撃や選挙介入については政権としての関与は否定する構えです。
ただ、両首脳は軍備管理や核軍縮といった安全保障の問題など利害が一致する分野では何らかの対話の枠組みを模索する考えも示していて、冷戦終結後、最悪の水準とまで言われる2国間関係の修復にむけたきっかけとなるかが焦点です。
「会談はロシアに対する譲歩」アメリカ国内で批判も
今回の
首脳会談について、アメリカ
国内では、
野党 共和党からロシアの
行動に
大きな変化が
見られないなかで
首脳会談に
踏み切ったことは「ロシア
に対する
譲歩ではないか」という
批判の
声もあがっています。
また、トランプ前政権で国務長官を務めたポンペイオ氏は、FOXニュースに寄稿し「トランプ政権は、ロシアに対して冷戦終結以降で最も厳しい政策を推し進めてきた」と主張したうえで「バイデン大統領は、トランプ政権から引き継いだものを放棄し、自身の臆病さとロシアの脅威に対抗する準備ができていないことを露呈した」と批判しています。