また、札幌管区気象台によりますと低気圧の中心に近い、北海道根室市の気圧は午前4時32分に947.8ヘクトパスカルと観測史上最も低い気圧を観測しました。低気圧の中心気圧は、15日の午前3時には998ヘクトパスカルだったためこの24時間に50ヘクトパスカルと急激に気圧が低下=勢力を強めました。
気象庁は、24時間以内に中心の気圧が20ヘクトパスカル以上低下する低気圧を「急速に発達する低気圧」としていますが、この定義を大幅に上回り、猛烈に発達したことになります。
これほど強まった低気圧は、風の強さとしては台風並みになります。
しかし、低気圧は中心付近に勢力が集中する台風と異なり、風の強い範囲も広くなりやすいため広い範囲で警戒が必要です。
暴風が予想される地域で屋外に出るのは非常に危険で、停電に備えた燃料式の暖房器具など、落ち着いて屋内で過ごせる準備をしておくと安心です。