歩夢くんら4人が一緒に生活
住んでいる場所が変わったことを知った保育園は、柿本容疑者に転居先を尋ねましたが、言おうとしなかったということです。
また、その頃から歩夢くんの落ち着きがなくなったように見えたということです。
その内容は飲食店で正座をして1時間以上、丹羽容疑者とみられる相手から説教を受け、その様子を母親がスマートフォンで撮影していたというものでした。 店は歩夢くんが長時間説教を受ける様子をそれまでにも2回目撃していたことから、歩夢くんから通っている保育園を聞き出し通報したということです。
市は児童相談所と情報を共有するとともに、保育園を通じて状況を確認しましたが、親子関係は良好で虐待の兆候は見られなかったとしています。
歩夢くんが1月12日を最後に保育園に来なくなったのです。 その8日後の1月20日、柿本容疑者が退園の手続きをするため市役所を訪れました。 この時、担当者から歩夢くんの安否を聞かれると「大阪の実家で元気にすごしている」と話したということです。 先月8日にも市の担当者との電話で同じ説明をしましたが、市が大阪の自治体に問い合わせたところ、今月2日になって転居した実態はないという回答が返ってきました。
捜査関係者によりますと、警察が柿本容疑者に事情を聞いた際、「コロナが怖くて大阪には行けず、家に閉じ込めている」などと説明したということです。 その後の捜査で住宅の床下の土の中から歩夢くんの遺体が見つかり、3人は遺体を遺棄した疑いで逮捕されていました。
元気で外で遊ぶのが好きだったといい、友達には優しく接していたということです。 保育園によりますと、去年1月に事件があった家に住むようになってから落ち着きがなくなったように見えたということですが、そのほかには体の傷などの異変は見られなかったということです。 最後に登園したことし1月12日も特に変わった様子はなかったということです。 歩夢くんが亡くなったことについて、保育園は、「助けてあげたい命が1つ奪われた。守れなかったことが悔しい」と話しています。
虐待の疑いで市に通報が寄せられる
市「親子関係良好 虐待の兆候見られず」
保育園に来なくなるも「大阪の実家で元気」と話す
住宅の床下から歩夢くんの遺体発見
保育園「命を守れなかったことが悔しい」