ことし1月の引退後、妻と3人の子どもとハンガリーで新たな生活を始めたばかりのことでした。
家族を残し、故郷に戻って領土防衛部隊に加わりました。 子どもには本当のことを伝えていないといいます。 「部隊に加わったという最悪のことは子どもには知らせないほうがいいと思っています。戦争が何をもたらすのか、幼い子どもたちにはまだ知る必要がないことです」
最もつらいのは、子どもの遺体を目にした時だといいます。 「本当にひどい。人間のすることとは思えない。頭を撃たれた子どもがいました。ことばでは言い表せません」
ともに闘うウクライナ人選手たち。 スタコフスキーさんはSNSで発信を続け、母国への支援を呼びかけています。 こうした状況を知ったかつての対戦相手、セルビアのノバク・ジョコビッチ選手から支援の申し出も受けました。 「戦場にいるのか?」 「状況が落ち着くことを祈っている」 「支援を送るための送り先を知らせてほしい」
ウクライナでは東京オリンピックの空手・男子組手75キロ級で銅メダルを獲得したスタニスラフ・ホルナ選手や、北京オリンピックのバイアスロンに出場したドミトロ・ピドルチネイ選手などがこれまでに軍への入隊や領土防衛部隊への加入を表明しています。
“人間のすることとは思えない”
SNSで支援呼びかけ
“この戦いは運命”
声を詰まらせながら話してくれたのは、ウクライナの領土防衛部隊に加わる元テニス選手。ロシアの侵攻から母国を守ろうと、銃を手に取るアスリートが相次いでいます。
国民的スター選手が…