12日、
埼玉県新座市にある
東京電力の
地下の
施設で
起きた
火災で、
警察と
消防は、
13日、
地下の
現場で
検証を
行いましたが、
依然として
地下の
温度が
高いうえ、
水がたまっているため、
十分な
調べができないまま、いったん
検証を
終えました。
今後、
地下の
水をポンプで
くみ上げたうえで
改めて
検証することにしています。
12日午後、
埼玉県新座市野火止にある
東京電力の
送電線のケーブルを
通す
地下の
無人の
施設で
火災があり、
東京都内の
11の
区で
合わせて
58万戸余りが
一時、
停電しました。
警察と
消防は、
13日昼すぎから
東京電力や
経済産業省の
担当者とともに
現場の
地下に
入って
検証を
始めました。
消防によりますと、地下のコンクリートの壁の温度が60度に達する場所があるなど、地下は依然として温度が高い状態が続いていて、温度を下げるために30分から1時間おきに作業を中断するという厳しい環境の中で検証が行われました。また、警察は、送電線のケーブルから火が出たと見て、詳しい出火原因を調べることにしていましたが、地下のケーブルが水につかった場所も多く、検証は十分に進まなかったということです。
結局、13日の検証は午後4時前に終わり、警察と消防は、今後、地下の温度が下がるのを待つとともに、たまった水をポンプでくみ上げたうえで、改めて検証することにしています。
経産相 全電力に再発防止指示へ
世耕経済産業大臣は、午後の参議院予算委員会で、停電の原因について、「いま詳細を調査中だが、新座変電所近くの洞道内で火災が発生して、内部の超高圧送電ケーブルが損傷したものであり、35年以上同じケーブルを使い続けたこと、その点検が年に1回、目視点検で、経年劣化を見抜けなかったことにあると考えている」と述べました。
そして、世耕大臣は「早急に再発防止に向けて、古いケーブルの緊急点検を行うこと、目視での点検に限界がある場合には、常時監視のために、例えば、インターネットであらゆるものをつなぐ『IoT』を活用するなどの工夫を行うこと、さらに、補修交換が適切に行われることなどについて、すべての電力会社に対して、本日中にしっかりとした指示を行うことにしている」と述べました。