築地市場の
移転先の
豊洲市場をめぐる
問題で、
先月刷新された
東京都の
中央卸売市場の
市場長ら
幹部が
市場業界の
代表と
面会し、
移転延期に
伴って
発生している
業者の
損失に対する
補償を、できるだけ
早期に
実施することなどを
説明しました。
築地市場には
1日、
先月着任した
村松明典市場長ら
幹部が
訪れ
市場業界の
代表と
面会し、
傍聴者としておよそ
170人の
業者も
出席しました。
はじめに、村松市場長が「移転の延期により皆様に多大なご迷惑とご心痛をおかけし、心よりおわびを申し上げます」と陳謝したうえで、「職員一丸となって信頼回復に向けて全力で取り組みたい」と述べました。
そして、移転延期により経営状況が悪化しないよう、「つなぎ融資」などの支援策を強化するほか、発生している損失に対する補償の枠組みを検討し、できるだけ早期に実施すると説明しました。
このあと、面会は非公開で行われ、業界関係者からは、豊洲市場の安全性を確認したうえで、移転に向けた道筋を1日も早く示してほしいとか、風評被害への対応について都は考え方を示すべきだといった声が出されたということです。
「築地市場協会」の伊藤裕康会長は、「東京都への不信感は簡単には払拭(ふっしょく)できないが、これまでの対応を改め、信頼回復にしっかり取り組んでもらいたい」と話していました。