山形県庄内町で
JR羽越線の
特急列車が
脱線し、
5人が
死亡した
事故から
25日で
11年になり、
事故現場で
営まれた
慰霊式で、
JR東日本の
冨田哲郎社長は「
事故を
風化させることなく、
究極の
安全に
向けて
全力を
注ぎます」と
再発防止を
誓いました。
平成17年12月25日、
山形県庄内町で、
JR羽越線の
特急列車「いなほ
14号」が
脱線し、
乗客5人が
死亡、
乗員を
含む
33人がけがをしました。
事故から
11年になる
25日、
現場に
設けられた
施設で
慰霊式が
営まれ、
遺族や
JRの
社員などが、
亡くなった
人たちに
黙とうをささげました。
JR東日本の冨田哲郎社長は「事故をむだにしないでほしいというご遺族の強い思いを肝に銘じ、風化させることなく、究極の安全に向けて全力を注ぎます」と再発防止を誓いました。
羽越線の脱線事故では、国土交通省の当時の航空・鉄道事故調査委員会が「局地的な突風が原因」と指摘し、JR東日本は、沿線に防風柵を設置したり、風速計を増やしたりしたほか、今年度は、局地的な気象の変化を観測できる最新のレーダーを酒田市内に設置することにしています。
式のあと冨田社長は「社員にも、研修などでこの場所を訪れさせ、二度と事故を起こしてはいけないという気持ちを深めるようにしたい」と話していました。
事故では、JRの当時の運行担当者3人が業務上過失致死傷の疑いで書類送検されましたが、検察は「突風は予測できなかった」として、いずれも不起訴にしています。