先月22日に
新潟県糸魚川市で
起きた
大規模な
火災の
現場を
専門家のグループが
調査した
結果、
少なくとも
7か所について
飛び火によって
延焼した
可能性が
高いことがわかりました。
飛び火の
原因となったと
見られる
炭化した
木材も
見つかり、
研究グループは、
今後、
詳しいメカニズムを
調べることにしています。
国立研究開発法人建築研究所の
研究グループは、
新潟県糸魚川市で
住宅など
144棟が
焼けた
大規模な
火災の
現場で、
先月25日と
26日に
調査を
行いました。
その結果、屋根などが焼けた3棟の建物について、いずれも周りの建物が燃えていないことから、飛び火で焼けた可能性が高いことがわかりました。
また、住民への聞き取りで、「火元から離れているのに燃え始めた」などの証言が得られたほか、上空から撮影された映像も分析した結果、このほかの4か所についても飛び火で燃え広がった可能性が高いことがわかり、研究グループは、さきほどの3棟の建物と合わせた少なくとも7か所について、飛び火が原因で延焼が拡大したと見ています。
さらに、いずれも縦横10センチほどの炭化した木材や木の板が周囲に建物のない空き地で見つかり、研究グループはこうした建物の一部が燃えながら強風や火災による上昇気流で次々に飛ばされ、「飛び火」になったと分析しています。
建築研究所の、岩見達也主任研究員は、「飛び火の原因になったと見られる炭化した木材も見つかったので、今後は、詳しいメカニズムを調べるとともに、飛び火が起きやすい建物の材質なども調べて今後の防火対策に生かしたい」と話しています。