JR東日本によりますと、国に申請していた運賃の値上げが1日、認可されました。
値上げ幅は平均で7.1%で、来年3月から実施されます。
具体的には初乗り運賃は、
▽切符の場合、10円の値上げで160円に、
▽ICカードの場合は8円から9円の値上げで155円となります。
今回はすべてのエリアで値上げされますが、とくに山手線など東京圏の値上げ幅が大きくなっています。
例えば、東京・新宿間が
▽切符の場合、210円から260円に、
▽ICカードの場合、208円から253円に値上げされます。
定期券も
▽通勤定期が平均で12%、
▽通学定期は平均で4.9%値上げされますが、
地方や郊外の区間の通学定期は家計への負担を考慮して値上げせず、据え置きとなりました。
JR東日本の全面的な運賃値上げは、消費税の導入や税率引き上げを除いて、1987年の会社発足以来、初めてとなります。
値上げの理由について会社では、安全やサービスの維持・向上には年間4000億円を超える投資が必要だが、物価高騰や労務費の上昇が続く中経営努力のみでは必要な資金を確保するのが困難だと説明しています。
JR東日本は「多くのお客さまにご負担をお願いすることになりますが、丁寧でわかりやすい情報提供に努めて参りますのでご理解をお願いします」とコメントしています。