日本新聞: インドモディ首相法改正への抗議デモに反論

インドモディ首相しゅしょう法ほう改正かいせいへの抗議こうぎデモに反論はんろん

Dec 22, 2019 23:12

Furigana

インドで、移民いみんに関にかんする法律ほうりつの改正かいせいがイスラム教徒きょうとへの差別さべつにあたるなどとして抗議こうぎデモが全土ぜんどに拡大かくだいする中なか、モディ首相しゅしょうは、野党やとうが抗議こうぎデモをあおっていると批判ひはんし、イスラム教徒きょうとへの差別さべつではないと反論はんろんしました。

インドでは今月こんげつ、国籍こくせき法ほうが改正かいせいされ、バングラデシュやパキスタン、それにアフガニスタンから来きた移民いみんに対にたいし、迫害はくがいなどが理由りゆうだった場合ばあい、インド国籍こくせきを与あたえるとする一方いっぽう、国籍こくせき付与ふよの対象たいしょうからイスラム教徒きょうとを除外じょがいしたため、差別さべつにあたるなどとして反発はんぱつするデモが全土ぜんどに拡大かくだいしています。

地元じもとメディアなどによりますと、治安ちあん部隊ぶたいとの衝突しょうとつでこれまでにデモ参加さんか者しゃら20人にん以上いじょうが死亡しぼうしたほか、数すう千せん人にんが身柄みがらを拘束こうそくされたということです。

こうした中なか、インドのモディ首相しゅしょうは、22日にち、首都しゅとニューデリーで演説えんぜつし「野党やとうが、今回こんかいの法ほう改正かいせいで国内こくないのイスラム教徒きょうとが市民しみん権けんを剥奪はくだつされることにつながっていくとのうわさを広ひろめ、抗議こうぎデモをあおっている」と批判ひはんし、事態じたいの沈静ちんせい化かを呼よびかけました。

そのうえで「国内こくないのイスラム教徒きょうとは今回こんかいの法ほう改正かいせいの影響えいきょうを受うけない」と述のべ、イスラム教徒きょうとに対にたいする差別さべつではないと反論はんろんしました。

インドは、人口じんこうの２に割わり近ちかくをイスラム教徒きょうとが占しめていますが、今回こんかいの法ほう改正かいせいは、モディ首相しゅしょうが掲かかげるヒンドゥー至上しじょう主義しゅぎの政策せいさくの一環いっかんだと受け止うけとめる人ひとも多おおく、抗議こうぎデモが収束しゅうそくする見通みとおしはたっていません。