日本新聞: 大阪桐蔭西谷監督春夏の甲子園で「68」勝目歴代最多に並ぶ

大阪桐蔭おおさかとういん西谷にしたに監督かんとく春はる夏なつの甲子園こうしえんで「68」勝目かじめ歴代れきだい最多さいたに並ならぶ

Mar 22, 2024 18:03

Furigana

22日にちに行おこなわれたセンバツ高校こうこう野球やきゅうの第だい2試合しあいで、大阪桐蔭おおさかとういん高校こうこうが北海道ほっかいどうの北海ほっかい高校こうこうに勝かち、大阪桐蔭おおさかとういんを指揮しきする西谷にしたに浩一こういち監督かんとくが春はる夏なつの甲子園こうしえんであげた勝利しょうり数すうが「68」となり、歴代れきだい最多さいたに並ならびました。

ことしのセンバツには出場しゅつじょう校こうで最長さいちょうとなる5年ねん連続れんぞくの出場しゅつじょうを果はたし、春はる夏なつ合あわせて23回かい目めの甲子園こうしえんでわずか1敗はいという驚異きょうい的てきな強つよさを見みせてきた初戦しょせんで最多さいた記録きろくに並ならびました。

平成へいせいから令りょう和わの高校こうこう野球やきゅうをけん引けんいん

大阪桐蔭おおさかとういん高校こうこうの西谷にしたに浩一こういち監督かんとくは兵庫ひょうご県けん出身しゅっしんの54歳さい。

地元じもと・兵庫ひょうごの報徳ほうとく学園がくえんや関西大かんさいだいでキャッチャーとしてプレーしたあと、大阪桐蔭おおさかとういんのコーチとなり、1998年ねんに監督かんとくに就任しゅうにんしました。

監督かんとくとして甲子園こうしえんで初はじめて指揮しきをとった2005年ねんの夏なつの全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅうで150キロを超こえる速球そっきゅうを持ち味もちあじとする左ひだりピッチャー、辻つじ内ない崇たかし伸しん投手とうしゅや当時とうじ1年生ねんせいだった中日ちゅうにちの中田なかた翔しょう選手せんしゅなどを擁ようして、初はつ勝利しょうりをあげ、ベスト4に進出しんしゅつしました。

2008年ねんの夏なつの全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅうでは、楽天らくてんの浅村あさむら栄さかえ斗と選手せんしゅを中心ちゅうしんとする強力きょうりょく打線だせんを持ち味もちあじに監督かんとくとして春はる夏なつ通つうじて初はつ優勝ゆうしょうを果はたしました。

そして、2012年ねんには、昨さくシーズンから大リーグだいり-ぐでプレーする藤浪ふじなみ晋すすむ太郎たろう投手とうしゅとオリックスの森友もりとも哉選手せんしゅのバッテリーを擁ようし、春はる夏なつ連覇れんぱを達成たっせいしました。

さらに2018年ねんには中日ちゅうにちの根尾ねお昴すばる選手せんしゅやロッテの藤原ふじわら恭きょう大だい選手せんしゅを中心ちゅうしんに投打とうだに安定あんていした力ちからを見みせて史上しじょう初はつとなる2回かい目めの春はる夏なつ連覇れんぱに導みちびきました。

2022年ねんのセンバツ高校こうこう野球やきゅうでも大会たいかい記録きろくとなる11本ほんのホームランを打うって圧倒的あっとうてきな強つよさで優勝ゆうしょうするなど平成へいせいから令りょう和わの高校こうこう野球やきゅうをけん引けんいんしてきました。

センバツと夏なつの全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅうでそれぞれ4回かいずつチームを優勝ゆうしょうに導みちびいていてとなります。

“約やく26年ねんで68勝しょう” 驚異きょうい的てきなペースで勝利しょうり重かさねる

西谷にしたに監督かんとくは、監督かんとくに就任しゅうにんした1998年ねんから、を積み重つみかさねました。

歴代れきだい最多さいたで並ならぶ高嶋たかしま仁ひとしさんは、2018年ねんに退任たいにんするまでのおよそ46年ねんで68勝しょうをあげていて、西谷にしたに監督かんとくが率ひきいる大阪桐蔭おおさかとういんが驚異きょうい的てきなペースで勝利しょうりを積み重つみかさねてきたことがわかります。

また、西谷にしたに監督かんとくの春はる夏なつの甲子園こうしえんでの成績せいせきは、22日にちの勝利しょうりを含ふくめ、68勝しょう13敗はいで、勝率しょうりつは8割わり4分ふんとなっています。

これは、同おなじ大阪おおさかのPL学園がくえんを率ひきいて1980年代ねんだいの甲子園こうしえんで春はる夏なつ合あわせて6回かいの優勝ゆうしょうに導みちびいた中村なかむら順じゅん司つかささんの勝率しょうりつ、8割わり5分ふん3厘りんに迫せまる数字すうじで、大阪桐蔭おおさかとういんの近年きんねんの強つよさを物語ものがたっています。

68勝しょうで並ならぶ高嶋たかしま仁ひとしさん「100勝しょうは楽らくに超こえるのでは」

智弁和歌山ちべんわかやま高校こうこうと、奈良ならの智さとし弁べん学園がくえんを率ひきいて春はる夏なつの甲子園こうしえんで最もっとも多おおい「68勝しょう」を挙あげた高嶋たかしま仁ひとしさんは、大阪桐蔭おおさかとういんの西谷にしたに浩一こういち監督かんとくがみずからの記録きろくに並ならんだことについて「記録きろくは破やぶられるためにあると思おもっている。西谷にしたに監督かんとくが自分じぶんの記録きろくに最もっとも近ちかかったのであとはいつ記録きろくが破やぶられるかということだけ思おもっていた」と話はなしました。

また、西谷にしたに監督かんとくの指導しどう者しゃとしての優すぐれた部分ぶぶんについては「毎回まいかい、優勝ゆうしょうを狙ねらえるチームに仕上しあげてから甲子園こうしえんに来きていて、そのプレッシャーに負まけずに勝かってきているのがすごいと思おもう。人間にんげん性せいが優すぐれているからこそ選手せんしゅたちが彼かれを慕したってこの結果けっかにつながっていると思おもう」と話はなしました。