新宿警察署の
代表番号から
不審な
電話がかかってきたという
相談が、13
日までの3
日間に
全国から400
件以上寄せられていることがわかりました。
警視庁は
実在する
番号を
悪用した
新たな
手口の
特殊詐欺の
可能性が
高いとして
注意を
呼びかけています。
警視庁によりますと、都内では、去年1年間に警察官をかたった詐欺の電話が806件確認されていて、ことしはさらに増加傾向にあるということです。
こうした中、新宿警察署の代表番号から不審な電話がかかってきたという相談が13日までの3日間に全国から400件以上寄せられているということです。
「新宿警察署の捜査2課」や「奈良県警の警察官」を名乗り「あなたに犯罪の容疑がかかっている」などと言って、LINEなどに誘導したうえで金を振り込ませる手口だとみられています。
これまでも、電話番号の前に「+」と国番号が表示される国際電話で、末尾が「0110」の警察署を装った番号が使われるケースはありましたが、ことし2月になって初めて、国内からの発信に見せた実在する警察署の番号から電話がかかってきたのが確認されたということです。
新宿署以外にも、警視庁本部や都内の別の警察署の番号が表示されるケースがあり、着信画面を見ただけでは詐欺の電話と判別することはできません。
現時点では実在する警察署の番号が表示される仕組みはわかっていないということで、警視庁は確認を進めるとともに、警察から電話があった場合、いったん電話を切って、代表番号にかけ直したり、家族や周囲の人に相談したりするよう呼びかけています。