中国が
台湾産のパイナップルの
輸入を
停止したことを
受け、
台湾では
生産農家を
支えようという
動きが
広がっていて、スーパー
などでは
売れ行きが
伸びています。
中国当局は、
台湾産のパイナップルから
害虫が
検出されたとして、
3月1
日から
輸入を
停止しています。
台湾当局は去年10月に対策を強化して以降、害虫は検出されていないとして反発を強めています。
輸入停止の決定が発表されると、台湾当局は蔡英文総統を先頭に、パイナップルの購入を増やして農家を支えるよう企業や消費者に呼びかけ、1週間もたたないうちに去年1年間の中国への輸出量に相当するおよそ4万トンの購入予約があったということです。
台北に3つの店舗を持つスーパーでは、先週から入り口に近い目立つ場所にパイナップルの売り場を設けていて、仕入れ量、販売量とも去年の同じ時期のおよそ2倍に上っているということです。
このスーパーの羅大為シニアマネージャーは「台湾の農家を応援するため、目立ついちばんよい場所にパイナップルを置いています。仕入れるとすぐに売り切れます」と話していました。
訪れた客は「台湾のパイナップルは世界的に有名なのに圧力をかけられるのはとてもおかしいと思うので、私たちが支えます」とか「今が旬だからおいしいし、台湾を助けるためにきのうも2個買ったばかりですが、きょうも2個買います」と話していました。