Báo tiếng Nhật: “池江復活”に“金メダル候補” 平井HC 競泳日本選手権総括

東京とうきょうオリンピックの代表だいひょう内定ないていをかけて争あらそわれた競泳きょうえいの日本にっぽん選手権せんしゅけんは10日にち、8日間にちかんにわたる戦たたかいが終おわりました。大会たいかいを終おえて代表だいひょう内定ないていを勝ち取かちとったのは

合あわせて29人にん。競泳きょうえい日本にっぽん代表だいひょうの平井ひらい伯はく昌あきらヘッドコーチは「なかなか満足まんぞくできる内容ないようになったと思おもう」と大会たいかいを総括そうかつしました。

“復活ふっかつ”

今こん大会たいかい、最大さいだいの注目ちゅうもくは池いけ江こう璃花子はなこ選手せんしゅの復活ふっかつ劇げきでした。白血病はっけつびょうと闘たたかい、去年きょねん8月つきにレースに復帰ふっきして7か月かげつ余あまり。3年ねんぶりの出場しゅつじょうとなった日本にっぽん選手権せんしゅけんで大会たいかい4冠かん、リレーの2種目しゅもくでオリンピック代表だいひょう内定ないていを果はたしました。

大会たいかい前まえには「私わたしはまだオリンピックの代表だいひょうを争あらそうレベルではない」と話はなしていた池いけ江こう選手せんしゅですが、4種目しゅもく11レースをこなすというハードスケジュールにもかかわらず、目標もくひょうに掲かかげていた「王座おうざ奪還だっかん」を、出場しゅつじょうした4種目しゅもくすべてで成し遂なしとげました。

特とくに最初さいしょの出場しゅつじょう種目しゅもくとなった100メートルバタフライは体力たいりょく的てきにもっとも負担ふたんがかかる種目しゅもくで、池いけ江こう選手せんしゅが練習れんしゅうで本格ほんかく的てきに泳およぎ始はじめたのはことし3月つきからでしたが、練習れんしゅう量りょうも体力たいりょくもまだ完全かんぜんには戻もどりきっていない中なかで、闘病とうびょうを経へても変かわらない卓越たくえつした水中すいちゅうテクニックと、元来がんらいの負けず嫌まけずぎらいな性格せいかくで、優勝ゆうしょうしました。

衰おとろえることのなかった泳およぎのテクニックは数値すうちにも表あらわれていました。

100メートルバタフライの決勝けっしょうで、池いけ江こう選手せんしゅがひとかきごとに進すすむ距離きょりを示しめす“ストローク長ちょう”という数値すうちは、15メートルから85メートルまでの平均へいきんが「1メートル92センチ」でした。

これは、2018年ねんの決勝けっしょうのレースの数値すうち「1メートル90センチ」とほぼ変かわらず、体からだの状態じょうたいが違ちがっていても持ち前もちまえの伸のびやかな泳およぎは失うしなわれていなかったことを示しめしていました。

レース後ごのインタビューでは「頭あたまの片隅かたすみにはちょっと優勝ゆうしょうしたい気持きもちもあった」と話はなし、日本にっぽん選手権せんしゅけんという舞台ぶたいに立たち勝かちたいという勝負しょうぶ師しとしての欲よくが芽生めばえていたことも明あかしました。

競泳きょうえい日本にっぽん代表だいひょうの平井ひらい伯はく昌あきらヘッドコーチも「彼女かのじょのレースには年としがいもなく感動かんどうした。表情ひょうじょうも体からだも見違みちがえて、アスリートになってきたし、代表だいひょうチームに彼女かのじょが入はいってくれることでみんな勇気ゆうきづけられる」と代表だいひょう復帰ふっきを喜よろこびました。

2024年ねんのパリ大会たいかいを目標もくひょうに掲かかげる池いけ江こう選手せんしゅにとって、東京とうきょう大会たいかいはあくまでその途上とじょうですが「決きまったからには自分じぶんの使命しめいを果はたさないといけないと思おもっている。あと数すうか月かげつあるので、さらに体力たいりょくはつくと思おもうし、しっかりチームに貢献こうけんしたい」と力強ちからづよく話はなしていました。

金メダルきんめだるへの期待きたい

今回こんかいの大会たいかいで初はじめてオリンピック代表だいひょう内定ないていを勝ち取かちとった選手せんしゅの中なかには金メダルきんめだるの期待きたいがかかる選手せんしゅもいます。

1発はつ勝負しょうぶの代表だいひょう選考せんこう会かいという大おおきな重圧じゅうあつがかかるなかで、世界せかいトップクラスのタイムも生うまれました。

男子だんし200メートル自由形じゆうがたの松元まつもと克かつ央ひさし選手せんしゅは、日本にっぽん選手せんしゅとして初はつの1分ふん44秒びょう台だいとなる1分ふん44秒びょう65の日本にっぽん新しん記録きろくをマークしました。

これは、松元まつもと選手せんしゅが銀メダルぎんめだるを獲得かくとくした、おととしの世界せかい選手権せんしゅけんで金メダルきんめだるに相当そうとうするタイムです。

男子だんし200メートル平泳ひらおよぎの佐藤さとう翔しょう馬ば選手せんしゅの優勝ゆうしょうタイムは2分ふん6秒びょう40。これは世界せかい歴代れきだい2位い、おととしの世界せかい選手権せんしゅけんの銀メダルぎんめだるに相当そうとうします。

平井ひらいヘッドコーチも「レベルの高たかい記録きろくで期待きたいができる内容ないようだった。世界せかいでも十分じゅうぶん戦たたかえる」と評価ひょうかしました。

“なかなか満足まんぞくできる内容ないよう”

大会たいかいを終おえて代表だいひょう内定ないていを勝ち取かちとったのは、合あわせて29人にん。男子だんしが16人にん、女子じょしが13人にんとなっています。このうち19人にんが初はじめてのオリンピックです。

最年長さいねんちょうは4大会たいかい連続れんぞくとなる31歳さいの入江いりえ陵りょう介かい選手せんしゅ、最年少さいねんしょうは高校こうこう3年生ねんせいの谷川たにがわ亜あ華はな葉は選手せんしゅと柳本やなぎもと幸みゆき之の介かい選手せんしゅでした。

一方いっぽうで、男子だんし200メートル平泳ひらおよぎの前まえの世界せかい記録きろく保持ほじ者しゃの渡辺わたなべ一平いっぺい選手せんしゅや長年ながねん、日本にっぽんの自由形じゆうがたを引っ張ひっぱってきた塩しお浦うら慎まき理さとし選手せんしゅなどの実力じつりょく者しゃが代表だいひょうを逃のがしました。

平井ひらいヘッドコーチは「惜おしくも代表だいひょうに入いれなかった選手せんしゅもいるので、予定よていどおりとは言いえないが、なかなか満足まんぞくできる内容ないようになったと思おもう」と8日間にちかんにわたる戦たたかいを総括そうかつしました。

そのうえで本番ほんばんを見据みすえて「大だいベテランの入江いりえ選手せんしゅや瀬戸せと選手せんしゅや萩野はぎの選手せんしゅの力ちからも借かりて、若わかい選手せんしゅや初はつ代表だいひょうの選手せんしゅがのびのびと力ちからを発揮はっきできるようなチーム作づくりをしたい」と話はなしました。

また、オリンピック本番ほんばんに向むけては、決勝けっしょうが午前ごぜん中ちゅうに行おこなわれることをポイントの1つにあげ「朝あさに決勝けっしょうレースが行おこなわれるのは2008年ねんの北京ぺきんオリンピックと同おなじだ。調整ちょうせいのしかたがふだんとは違ちがうので対策たいさくが必要ひつようとなる。北京ぺきん大会たいかいに出場しゅつじょうした入江いりえ選手せんしゅなどの力ちからを借かりながら経験けいけんを伝つたえていきたい」と話はなし、日本にっぽんチームとして対応たいおうしていく考かんがえを示しめしました。