生態系への
影響が
懸念されている
小さなプラスチックのごみ「マイクロプラスチック」について、
東京理科大学と
愛媛大学の
研究グループが
全国の29の
河川を
調べた
結果、
9割にあたる26の
河川から
見つかりました。
調査を
行った
研究者は、ごみの
削減など陸での
対策の
強化が
必要だと
指摘しています。「マイクロ
プラスチック」は
大きさが
5ミリ以下のプラスチックのごみで、
東京理科大学と
愛媛大学の
研究グループは
平成27
年8月からことし
5月にかけて、
全国の29の
河川の36
地点で
水に「マイクロプラスチック」が
含まれているか
調べました。
その結果、千葉県の大堀川や神奈川県の鶴見川など9割にあたる26の河川の31地点で「マイクロプラスチック」が見つかったということです。研究グループによりますと、多くはレジ袋や発泡スチロールなどに使われている素材の破片で、上流域の人口密度が高い地点ほど「マイクロプラスチック」の密度が高い傾向だったということです。
「マイクロプラスチック」は、国などの調査で日本の周辺海域に広く分布していることが分かっています。
調査を行った東京理科大学理工学部の片岡智哉助教は「これまではプラスチック製品が海に出てから小さくなったと想定されていたが、陸域でも微細化が進んでいることが分かった。ごみの削減など陸での対策の強化が必要だ」と話しています。