中国の
先月の
新車の
販売台数は、
世界的な
半導体不足で
生産が
減少したこと
などから
去年の
同じ月と
比べて12%
余りの
大幅な
減少になりました。
自動車メーカーなどでつくる「中国自動車工業協会」の発表によりますと、先月の中国国内の新車の販売台数は、201万5000台で去年の同じ月と比べて12.4%減少しました。
販売台数は2か月連続の減少となったほか、減少幅は前の月よりも大きくなっていて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたあと、続いてきた自動車市場の回復が足踏みをしています。
内訳では、乗用車が11.1%減少し、世界的な半導体不足の影響で生産台数が減少したことが主な要因です。
また、トラックなどの商用車も16.8%減少していて、政府によるインフラ投資の拡大で増加していた需要がいったん落ち着いたものとみられます。
日系メーカーにも影響は出ていて、先月の中国での販売台数はトヨタ自動車が2.9%、ホンダが17%、日産自動車が16.3%、それぞれ減少しました。
ことし後半の見通しについて業界団体は、国内の景気回復が自動車の販売を後押しする一方で、半導体不足の影響が続くほか、原材料価格の高騰がメーカーの経営に悪影響を与える可能性があるとして懸念を強めています。