安倍総理大臣が、
憲法9条を
改正して
自衛隊の
存在を
明記することを
目指す
考えを
示したことについて
憲法学者などで
作る
団体が
会見を
開き、「
自衛隊は
国民に
広く
受け入れられていて
改正は
不必要だ」として
反対する
見解を
発表しました。
安倍総理大臣は、
今月、
憲法を
改正して
2020年の
施行を
目指す
意向を
明らかにし、
具体的な
改正項目として、
憲法9条に
自衛隊の
存在を
明記することや、
高等教育の
無償化などを
例示しました。
これについて、憲法学者などで作る「立憲デモクラシーの会」が都内で会見を開き、反対する見解を発表しました。
見解では、憲法9条について、「自衛隊はすでに国民に広く受け入れられた存在で、憲法に明記する改正は不必要だ。明記すれば軍拡競争を推し進め国際情勢を悪化させるおそれがある」としています。
また、高等教育の無償化については、「憲法に書いただけでは無償化は実現せず、財政措置が必要で、それが整えば憲法を改正する必要はない」としています。
憲法学者で早稲田大学の長谷部恭男教授は、「9条の改正については自衛隊を憲法違反の存在だと言われないようにするという理由が示されているが、是が非でも9条を変えたいというみずからの願望を遂げるため、自衛官の尊厳を改正の手段として扱っている」と主張しました。