民進党と
共産党などは、「
共謀罪」の
構成要件を
改めて「
テロ等準備罪」を
新設する
法案をめぐり、
金田法務大臣は
大臣としての
資質が
著しく
欠けているなどとして、
金田大臣に対する
問責決議案を
参議院に
共同で
提出しました。
国会の
会期末を
来週18日に
控える
中、「
共謀罪」の
構成要件を
改めて「テロ
等準備罪」を
新設する
法案を
審議している
参議院法務委員会は、
13日、
参考人質疑に
続いて、
午後から
政府に対する
質疑を
行いました。
こうした中、民進党と共産党などは、金田法務大臣は法案の質疑などをめぐって大臣としての資質が著しく欠けているなどとして、金田大臣に対する問責決議案を参議院に共同で提出しました。
問責決議案を提出した理由として、「みずからが所管する法律の内容が理解できず、1人ではまともに答弁できない金田大臣に、これ以上、法務大臣の重責を担わせることはできない」などとしています。
これを受けて、民進党の榛葉参議院国会対策委員長は記者会見し、「金田大臣は法案を理解しておらず、与党内でも不安の声が出ている。委員長職権で採決までもっていくことが火を見るより明らかになってきたので、問責決議案を出した」と述べました。
また、民進党は、国家戦略特区での学校法人「加計学園」の獣医学部の新設をめぐり、「担当大臣として事実の隠蔽に加担した」などとして、国家戦略特区を担当する山本地方創生担当大臣に対する問責決議案も参議院に提出しました。
金田法相「誠実な答弁や対応重ねたい」
金田法務大臣は国会内で記者団に対し、「衆議院でも参議院でも、法案の重要性について誠意を持って答弁を重ねてきたつもりだ。引き続き、私が頑張ることができるなら、国民に安心してもらい、法案が重要で必要だと理解してもらうために、誠実な答弁や対応を重ねていきたい」と述べました。
参議院法務委員会の秋野委員長は、国会内で記者団に対し、「野党側からは、問責決議案の提出について明確な説明はなかった。委員長としては、質疑を積み重ねることを望んでいたが、それができなかったのは大変残念だ」と述べました。
自民 西田氏「審議放棄の意味は非常に重い」
与党側の筆頭理事を務める自民党の西田昌司氏は記者団に対し、「あすの参議院本会議で問責決議案を否決することになると思う。われわれが野党側の要求に沿って、充実した審議を行うことを提案してきたが、それをみずから放棄したことの意味は非常に重い」と述べました。