北朝鮮の
国営メディアは、
就任から
100日が
過ぎた
韓国の
ムン・ジェイン(
文在寅)
大統領に関する
論評を
伝え、
ムン政権が
アメリカに
積極的に
追従しているとして「
失望この上なく、
落第だ」などと
非難し、
韓国との
対話には
応じない
姿勢を
示しました。
18日付けの
北朝鮮の
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、17日で
就任から
100日を
迎えた
韓国のムン・ジェイン
大統領に関する
論評を
掲載しました。
この中でムン政権について、「この100日間の成績表はみすぼらしいもので、失望この上ない。特に南北関係は落第点だ」などと非難し、北朝鮮に対するアメリカの敵視政策に積極的に追従しているなどと主張しました。
そして、ムン政権が北朝鮮に対話を呼びかけていることについて「言葉では対話などと騒ぎ立てたが行動は正反対だった。対話と制裁は両立しえない」と批判して、韓国との対話には応じない姿勢を示しました。
また、「労働新聞」は別の論評でも、ムン大統領が今月15日に行った演説で、北朝鮮の核・ミサイル開発に言及したことを非難し、「われわれへの拒否感と敵対心をさらけだした」と反発しました。
核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮としては、一連の非難を通じて韓国が同盟国・アメリカとの連携を強化する動きを、けん制する狙いがあると見られます。