日本新聞: ＲＳウイルス感染症季節外れの流行

ＲＳウイルス感染かんせん症しょう季節外きせつはずれの流行りゅうこう

Aug 19, 2017 04:08

Furigana

乳幼児にゅうようじに肺炎はいえんなどを引き起ひきおこすＲＳウイルス感染かんせん症しょうの患者かんじゃの報告ほうこく数すうは、今月こんげつ６ろく日にちまでの１いち週間しゅうかんで４よん９きゅう０ぜろ０ぜろ人にん余あまりと、秋あきからの流行りゅうこう期きを前まえにしたこの時期じきとしては異例いれいの多おおさとなっていて、国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょが対策たいさくの徹底てっていを呼よびかけています。ＲＳウイルス感染かんせん症しょうは、発熱はつねつやせきなど、かぜに似にた症状しょうじょうの出でる病気びょうきで、おもに、秋あきから冬ふゆにかけて乳幼児にゅうようじを中心ちゅうしんに流行りゅうこうし、初はじめての感染かんせんでは肺炎はいえんや気管支きかんし炎えんを引き起ひきおこし、重症じゅうしょう化かすることがあります。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょによりますと、全国ぜんこくおよそ３さん０ぜろ０ぜろ０ぜろの小児しょうに科かの医療いりょう機関きかんで、今月こんげつ６ろく日にちまでの１いち週間しゅうかんに新あらたに、このＲＳウイルス感染かんせん症しょうと診断しんだんされた患者かんじゃは４よん９きゅう３さん４よん人にんでした。

これは、過去かこ１いち０ぜろ年間ねんかんで最もっとも多おおかった４よん年ねん前まえの４よん倍ばい余あまりと、この時期じきとしては異例いれいの多おおさで、例年れいねん、流行りゅうこうが始はじまるとされる１０月じゅうがつから１１月じゅういちがつと同おなじ水準すいじゅんになっています。

都道とどう府県ふけん別べつでは、東京とうきょう都とが最もっとも多おおく５ご８はち３さん人にん、次ついで、神奈川かながわ県けんが５ご１いち９きゅう人にん、大阪おおさか府ふが４よん０ぜろ０ぜろ人にん、福岡ふくおか県けんが３さん７なな４よん人にんなどと、感染かんせんは、大だい都市としを中心ちゅうしんに広ひろがっています。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょの木村きむら博一ひろかず室長しつちょうは、「ことしは春はるから患者かんじゃ数すうが多おおかったが、今いまの水準すいじゅんを考かんがえると、前倒まえだおしで流行りゅうこうが始はじまっていると考かんがえられる。大だい都市とし圏けんでも、特定とくていの保健所ほけんじょの管内かんないで突出とっしゅつして多おおいところがあり、感染かんせんの拡大かくだいに注意ちゅういが必要ひつようだ」として、マスクの着用ちゃくようや手洗てあらいなどの対策たいさくを徹底てっていするよう呼よびかけています。