東日本大震災の
津波で
大きな
被害を
受けた
岩手県宮古市の
水田で
7年ぶりの
稲刈りが
行われました。
6年前の
東日本大震災で
宮古市では
500人以上が
津波の
犠牲になり、
沿岸の
農地も
大きな
被害を
受けました。
震災後、
水田では
塩を
抜くなど
コメ作りの
再開に
向けて
復旧作業が
進められ、このうち
赤前地区にある
地元の
農家の
水田では、ことし
春に
作付けした
稲が
収穫の
時期を
迎えています。
5日は7年ぶりとなる稲刈りが行われ、2ヘクタールの水田では農家が黄金色に実った稲を稲刈り機で次々と刈り取っていました。
農家によりますと、震災のあと初めての作付けだったことに加え、夏の日照不足などが影響しないか心配していたということですが、稲の生育状況は震災前と同様に順調だということです。
水田を共同で所有する農家の1人、佐々木積さんは「津波による被害で、一時はこの水田では作付けできないと諦めていました。収穫することができて感無量です」と話していました。
宮古市ではこの水田を含む市内の49ヘクタールの農地で先月末までに復旧作業が終わり、コメ作りなどが本格的に再開されるということです。