「
日産自動車」が
資格のない
従業員に
車の
検査をさせていた
問題で、ことし
9月に
国土交通省が
行った
立ち入り
検査に対し、
現場の
従業員が
事実と
異なる
説明をしていたことが
関係者への
取材でわかりました。
国土交通省は、うその
説明を
行って
検査の
不正を
隠そうとした
疑いがあるとして、
会社に
詳しい
報告を
求めています。
日産は、
国が
義務づけている
車の
出荷前の
検査で
不正が
明らかになり、
先月18日から
国内のすべての
工場で
国内向けの
車の
出荷を
停止しています。
会社が行ったこれまでの調査では、実際には資格がない従業員が行ったにもかかわらず、検査を証明する書類には資格がある検査員のはんこが押されていたことが明らかになっています。しかし、不正が発覚する前のことし9月中旬に国土交通省が神奈川県平塚市にある子会社の工場に抜き打ちで立ち入り検査に入った際、現場の従業員がはんこの取り扱いについて事実と異なる説明をしていたことが、関係者への取材で新たにわかりました。
会社では国土交通省から不適切な対応だと指摘を受けて、別の従業員に説明を交代させたということで、その後、不正が明らかになりました。国土交通省はうその説明を行って検査の不正を隠そうとした疑いがあるとして、詳しい報告を求めています。
会社側はNHKの取材に対し、「現在、詳しいいきさつを調査している」としています。
国土交通省は不正が長年にわたって常態化し、発覚しなかったことを重く見ており、過去に行った立ち入り検査に対する日産の対応にも問題があった可能性があるとして、説明を求めることにしています。