フランス
南部の
町で
23日、
男がスーパー
マーケットに
押し入って
2人を
殺害し、
人質を
取って
立てこもったあと
警察に
射殺されました。マクロン
大統領は、
事件はイスラム
過激派によるテロだと
断定し、
断固として
立ち向かう
姿勢を
強調しました。フランス
南部の
町トレブで
23日、
銃を
持った
男がスーパー
マーケットに
押し入って
発砲し、
買い物客と
店員の
2人を
殺害したうえ、
人質を
取って
立てこもり、
およそ3時間後に
警察の
特殊部隊に
射殺されました。
捜査を指揮するモラン検事によりますと、男は北アフリカのモロッコ出身で、現場近くの町、カルカソンヌに住むレドワン・ラクディム容疑者(25)で、自宅近くで通りがかった車に乗っていた人を殺害して車を奪ったということです。
その後、トレブに向かう途中、警察官4人に発砲し、1人に大けがをさせたほか、スーパーマーケットでは人質の代わりとなった内務省の幹部に発砲し、この幹部が重体となっているということです。
モラン検事はラクディム容疑者が襲撃の際、「神は偉大なり」を意味するアラビア語とともに、みずからを過激派組織IS=イスラミックステートの戦士だと叫んでいたことを明らかにしました。
事件を受けて、マクロン大統領は緊急に会見し、事件はイスラム過激派のテロだと断定したうえで、「テロ攻撃を受けるたびに示してきた強さを思い出してほしい」と国民に呼びかけ、テロに断固として立ち向かう姿勢を強調しました。
ISの関与主張
過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのある「アマーク通信」は23日、「攻撃を実行したのはISの戦士だ」と伝え、ISによる事件への関与を主張しました。
そのうえで、犯行の動機について、ISの掃討作戦を展開してきたアメリカ主導の有志連合の参加国を標的にするよう命じるISの呼びかけに応じたものだとしています。
フランスの捜査当局は、容疑者の男がISの戦士を名乗っていたことを明らかにし、事件とISとの具体的なつながりについて、今後、捜査を進めるとしています。