アメリカの
トランプ政権は、ロシアが、
米ソ
冷戦期に
調印された
核軍縮条約に
違反して
核戦力を
強化していると
批判しています。
アメリカの
有力紙は、ボルトン
大統領補佐官が、
来週、プーチン
大統領に対して、ロシアが
条約を
履行しなければアメリカは
条約からの
脱退も
辞さないと
伝え、
圧力を
強める方針だとしています。
この条約は、
冷戦時代の1987
年にアメリカとソビエトが
調印したINF=
中距離核ミサイル全廃条約で、
現在はロシアが
条約の
履行義務を
引き継いでいます。
しかしトランプ政権は、最近、ロシアがINFに違反して核戦力の強化を続けているとして批判しています。
こうした中、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは、19日、安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官が、来週、ロシアを訪問してプーチン大統領と会談し、ロシアがINFを履行しないかぎり、アメリカは条約からの脱退も辞さないと伝え、圧力を強める方針だと報じました。
これについてホワイトハウスは「脱退をめぐる判断は下していない」としています。
ただアメリカ国内では、冷戦期に調印したINFのために、現在、中国が大量に保有しているとされる中距離ミサイルの脅威に対応できなくなっているとして見直しを求める声も根強く、世界の核兵器の90%以上を保有する米ロの協議が注目されます。